新しい道路の功罪

コロンボとキャンディを結ぶ道路。
スリランカを代表する二大都市を結ぶという意味では
東京大阪間をつなぐ国道一号線と同じく、その存在価値は計り知れない。


その道路は、スリランカでも国道一号に指定されているが、通称のキャンディロードという呼び方の方が定着している。


一年前に赴任した当初、すでに工事が始まっていた。
交通量の多いコロンボ側を片側二車線にする工事だ。
そう、この国道、ほとんどが片側一車線。
スリランカの大動脈とも言える国道一号線が一車線。
120キロあまりを3時間半かけて走る。


中国の援助によって開始された拡張工事は、スリランカにしては順調に内容を消化していって、めでたく工事完了を迎えた区間も出現。


二車線になり、道もかなり平たくなった。
時間も短縮されているし、快適な移動をもたらしてくれている。


しかし、問題も・・・。


工事の設計をした人たちは、雨季の存在を無視したのだろうか?
片側二車線、中央分離帯を持つ立派な道路。
ランカ人は、平気で反対車線にはみ出して、交通を混乱させるので、この中央分離帯の存在は不可欠だったと思う。
正しい判断だ。
でも、一旦雨が降ると大変なことになる。
中央分離帯で堰き止められた雨水は、カーブやアップダウンのたびに大きな水たまりを形成し、車の通行を遅滞させる。
そこでは大渋滞が起き、歩行者には道路からの波が襲いかかる。


なんで排水口作らなかったんだろう?
雨が降ると、以前にもまじてひどい渋滞。
お金の問題があるとは言え、こんな工事じゃ意味が無い。
残念だ。