そしてピリット

一日中カマドの前に居た。
身体が煙臭い。


今日覚えたスリランカ料理。
・カツオのカレー2種
ジャックフルーツのカレー
・カツレット(ランカ風コロッケ)
・小エビのデビル


小エビを下茹でした時の茹で汁を捨ててしまうことに抵抗を覚えた。
スープや他のカレーのホディ(カレーの汁)に使い回すことはしない。
実にMOTTAINAI


うすうす気づいている人もいると思いますが、私、そこそこ料理ができます。
スリランカの料理でもそれは同じで、基本的な作業は手伝うことが出来る。
しかし、味付けに関してはランカ人に頼りっぱなし。
なんといっても、こっちの料理は塩がキツイ。
俺が味付けすると物足りないと言われる。


少しのおかずで山盛りのご飯を食べるための工夫だろうか?
和食はというと、バリエーション豊かなおかずをつつきながら、少量のご飯を食べるというスタイル。
なので、必然的に薄味になっているのかな?
おコメ自体の旨みも強いしね。


スリランカ人とごはんを食べると、
『そんなに少なくて大丈夫?』
『ちょっとしか食べないのね』
と言われる。


俺からすれば、
『そんなに山盛りのご飯を食べて気持ち悪くないの?』
と問いかけたいぐらい。






今日も初めて会ったスリランカ人に
『日本の主食はお米か?』
と聞かれた。


いつも当たり前のように
『そうだよ』
と答えている。


でも、なんだろう。


この違和感は・・・?


スリランカ人の食事スタイルは、お皿に山盛り(文字通りというか、あなたの想像した絵の更に倍)のご飯。
そしてその上に数種類のカレー。
重量比からすると、米8のカレー2といった具合か。
普段の食事ではコレ以外のものは無し。


この主食に該当するものは日本にはない。


どんぶりに山盛りのご飯。
おかずは、たくわん二切れと梅干一個に海苔の佃煮。
重量比で言えばこんなもんか。


昭和の貧乏学生が、みかん箱の机で食べてそうな食事だな。


正直に言うと、俺もこんな食事をしていた時期はある。
でも、考えて欲しい。


スリランカ人は生まれてから死ぬまで、ほぼコレ一本。
そこには一片の疑問もない。


ゆりかごから墓場まで


カレーで実現される高福祉社会。