ボンバイエ

「元気ですかー!!」


スリランカのテレビから、このフレーズが聞こえてくるとは思わなかった。




先月ぐらいに三階級制覇の元チャンピオン亀田興毅スリランカにやってくるというニュースを見た。
スリランカ初のプロボクシングの興行に同行するという話。
正直、あまり興味は惹かれなかったのですが、仕事終わりで家に帰ると、奥さんが「ボクシング見る?」と聞いてきた。
「あー今日だった?」
奥さんはテレビの番組宣伝で今日になって知ったらしく、「日本のボクサーがスリランカで試合をする」という曖昧な情報で、すこしだけ興奮していた。


私の方はといえば、日曜日のサッカーに参加できない事のほうが重大事だったので、「ボクシング?あーとりあえず見とくか」ぐらいの気持ちでした。


で、テレビをつけるといきなりのアントニオ猪木


亀田が来るのは知っていたけれど、猪木?
なぜ。


どうやら、ボクシングだけではなくプロレスとか日本のこととか、総合的にプロモーションするイベントだったらしく、女子ボクシングのタイトルマッチと女子プロのエキシビジョンと、シンガーソングライターのライブなんかをミックスして、ごちゃまぜ感たっぷりの番組だった。
そして何故か「ミス酒」が居たり、猪木の通訳をお坊さんがやっていたり、君が代がアレンジされすぎて腹が立ったり、無茶苦茶でした。


試合自体は、どこかのホテルか何かで行われたようで、後楽園ホールのようなイメージではなく、ディナーショー的なイメージ。
いきなりホール開催でやっても集客の点で心配だったのか、それともプレゼンというかプロモーションというか、そんな感じだからなんでしょうか。


まぁ、いずれにしろテレビの前で「いーち、にー、さーん、ダーーーーー!!」をやり、奥さんに「なにそれ?」と聞かれ、説明するのに苦労しました。


スリランカでは高校生ボクシングのチャンピオンを決める番組をゴールデンで流したりするので、それなりに人気のスポーツなんだと思います。
しかし、今日見た限りではボクシングより女子プロのほうが盛り上がってたな。
スリランカ人には、玄人ウケするような通好みの試合より、派手で分かりやすい女子プロのほうが良いみたい。
保守的な女性の多いスリランカでは、ドロップキックをかます女の子や、ロメロスペシャルを極める娘とか見たことないでしょうし、衝撃的だったと思います。



まぁ、色々不思議な点もありましたが、スリランカのキー放送局のゴールデンに、これだけの日本人(だいぶ偏ってますが)が出演したことに驚きました。