三日目の鍋

今日も鍋です。


うちの事務員さんに鮮魚の買える店を聞いて、仕事終わりで買ってきたので、今日は魚介鍋です。
あと、ケキリという冬瓜のような胡瓜のお化けみたいなやつを買ったので、それも一緒に投入します。


やっぱり、美味しいわ。
鍋って、最初のうちは漬け汁の美味しさに依存する部分が有るじゃないですか。
で、そのうちスープ自体がおいしくなってきて、って感じでしょ。


でも、この方式を採用すると、最初の一杯目から最終段階のような美味しさ。
堪りません。


そのうち、レシピ本でも出そうかなと思うレベル。
そうだな、題名は「永遠のナベ」でどうでしょうか。


自分の身を犠牲にして愛するスープのためにダシを提供する素材たち。
その素材たちが何故、鍋の材料になることを決意し、そして消えていったのか。
その辺りを、孫である姉弟が探っていくという形式で発表してみようと思う。
後に映画化されたりしたら、困っちゃうな。


で、賛否両論で物議をかもしたりして。
賛成派は、「食育という観点からすれば、人のために犠牲になる食材に思いを馳せる良いキッカケになる」という。
反対派は、「食材至上主義を後押しする問題作で、国の右傾化を促している」なんてことを言うわけです。


まぁ、ただのフィクション(レシピ本)ですから、細かいことは気にしちゃダメ。
あ、「永遠のナベ」の話ですからね。




まぁ、それは置いといて。
今日は、あまりの旨さに汁をほとんど飲みきってしまった。
少しでも残して明日に繋げようと考えて、雑炊を目の細かい網で濾しました。
その努力のお陰で、カップ一杯ぐらいは確保することが出来た。


ハールメッソという煮干しのような干し魚があるので、明日はこれで行こう。
トマトともやしは、今日は使わなかったので、それも投入する。


これで十分だな。
プロセスチーズもあったから、薄く切ってシャブシャブしても良い。
夢が広がります。




あ、そう言えばアラックが無くなったな。
先週の月曜日に買ったから、約10日で一本か。
これを買い出しに行くついでに、普通に魚を買ってきても良いな。
あと、やっぱり白菜も入れたいし。
初日に入れた白菜が、今日まで鍋の中に残っていたんだけど、それも食べてしまった。
三日に渡って、要所要所で煮こまれた白菜。
食べたこと有りますか?


「トロトロ」とは、まさにこの事かっていう感じ。


「永遠のナベ」
やっぱ、出版しよう。



でも、レシピなんて一個しか書けないよな。
同じ鍋を継続的に使っているわけだし。
となる、やっぱ小説のほうが良いか。
よし、小説書くわ。
で、三百万部売るわ。