カイゼン

労働監督署への二度目の出頭。


前回の出頭から二週間。
別に事態は進展していない。


支払いには応じる用意があります。
賃金の支払い記録が手元にないという状況なので、彼女が保管していた支払明細の平均値プラスαでベースの金額を決定。
彼女に損がないようにという配慮です。
これを基準にして、未払い期間の24ヶ月を掛けて、総支給金額を算出。
コレに対して20%を乗じて我々の負担金額を出す。
本来ならば本人負担が8%で、会社負担が12%なのですが、給与から天引きして納めるのは会社側の義務。
その義務を怠ったということで、この場合の負担率は20%丸々。
さらに期限に遅れているので追徴金が50%。
本来付与されるはずの金利分を上乗せして、トータル金額算出。
正確な金額は中央銀行から出されますが、正しく払っていた場合の三倍ぐらいにはなるね。


ダメな会社。
無駄な出費。


これがEPFという社会保険の分、
さらにETFという物もあって、会社が3%負担して支払うのですが、これはまた別で請求が来ます。


いま、4月からの職場改善に向けて「契約書」「従業員管理&給与計算システム」を作っている。
「契約書」は今まで存在してませんでした。
「従業員管理」はされていませんでした。
彼らのID番号とか、住所とか電話番号とかどこにも保管されていません。
「給与計算」は電卓代わりに使うというレベルでエクセルが利用されていました。


ブラック且つ昭和のかほりがします。


これで今までなんとかなっていた(実際は問題多発だったと思うけど)のが、逆に不思議。
問題を問題だと認識しない。
認識しないから改善しない。
改善しないから同じ問題が何度も起きる。
同じ問題が何度も起きるから、イライラした上司によって従業員が怒鳴られる。
怒鳴られるのでストレスが溜まる。
ストレスが溜まって爆発して、退職される。


ここから、
退職されるから新しい人を採用する。
新採用なのでミスが起きる。
ミスが起きないように単純化、システム化する。←今ここ


もうひとつ、
退職されて労基に駆け込まれる。
無駄なお金を払う。
無駄なお金を払わないで良いように、安全対策を講じる。←今ここ


ろくな人間を採用していなかったんだと思う。
事務員の事務能力にも問題はあるけれど、指導監督・システム改善しなかったマネージャーの問題こそ大きい。
監督者に任せっきりだった経営側の怠慢は、さらに大きい。


今、裁判で争っているケースがそのマネージャー。


今度は4月1日に出頭です。