やっぱり禁止みたいです

先日来書いている、女性への酒類販売禁止措置について、やっぱり禁止を継続するようです。


大昔の規則を廃止したけれど、その指示を撤回すると言うこと。


現政権は酒類販売に対しての拡大路線を良しとしていない。
前政権時代に2000もの寺が統廃合で消滅した一方で、2000以上のリカーショップが誕生している現状を良く思っていないのだ。


表面的な経済成長、ジェンダー改善とは別のところでこの国を守らねばならないと言う意識があるのでしょう。


経済優先の時代の流れでは、性産業の合法化ということもしばしば語られている。
学歴至上主義の世界からドロップアウトしている女性にも働くチャンスが生まれると言うメリットの一方で、女性からの性的搾取が増大するとの懸念もある。
さらに言えば、女性に自らの力もしくは選択で生きていく機会を提供するのはウーマンリブの考え方にはマッチしていると言う人も居る。


何が良くて何が良くないのか。
何が許せて何が許せないのか。


その境界線は人それぞれ。


最近の世界の潮流である大麻解禁にしたってそう。
カリフォルニアでの解禁を受けて、近々タイでも医療大麻が合法化されるという。


数年前とは隔世の感。


タイなんて昔から大麻の超有名生産地。
それがベトナム戦争に介入したアメリカの思惑が働き、兵隊さんの保養地としてのタイで大麻の取締りがきつくなった。
日本だってそう。
昔から大麻は自生している。


それが急に解禁の流れが出てきた。


私の知り合いにも大麻が好きな人は居る。
その人曰く「好きだけど日本ではやらない」という方針だとか。
国によって合法だったり非合法だったりするって事は、根源としての大麻が通常の倫理感に反するものではないと言うことを意味する。


つまり時代や場所が変われば価値観が換わるということだ。
殺人や強盗とは種類が異なる。


なので、日本で大麻で捕まることほど馬鹿らしい事はないという、考えなのだ。
吸いたいなら合法の国に行けば良いだけ。


今回のお酒についてもそう。
国の方針として、女性に酒を売ることにメリットを見出せなかったと言うことだ。
他国にジェンダー問題で文句を言われても、経済的にプラスになることを放棄しても、だ。
スリランカの伝統的な価値観を崩してまでも解禁するには至らないと言う判断。


それはそれで言いと思う。


ブータンはタバコが禁止されている。
十数年前までは男性の喫煙率が半分を超えるような国がいくつもあった。
それが今では喫煙は犯罪とも言われるような状況がある。
ブータンでは実際に犯罪。
でも、他国は「そこまでしなくても・・・」という感じ。


これは国による価値観とか経済的メリットとか、そうゆう思惑が絡んでのこと。


なので、健康問題とか外貨流出とか、いろんな問題があってブータンがタバコを禁止したことは、誰もとやかく言わない。


これと根本的には同じこと。


スリランカ国内のことを他国の人がとやかく言うことではない。


時代が変われば、今回のことも評価が変わるのだから。