予想外

昨日の選挙。
ふたを開けてみると、現職大統領の求心力が大幅に減退していることを示す結果となった。


得票率で一位を獲得したのはSLPP(Sri Lanka Podujana Peramuna 「スリランカ人民戦線」とでも言うのかな?)。
前大統領であるマヒンダ・ラージャパクサ氏が所属政党から独立して立ち上げた政党。
得票率は44.7%。
驚くべき数字です。


得票率二位はUNP(United National Party 「統一国民党)。
32.6%。
こちらは現職の首相の政党。


そして、タミル系の政党と「統一人民自由同盟(シリセナ大統領の党が所属する政党連合)」ときて、肝心のシリセナ大統領の党は5番目。
得票率で4.5%です。




得票率では第一党と言えども全体の半数には満たないSLPPですが、今回の選挙は一人選挙区と比例代表のコンビネーションだったため、議席獲得率では7割ほど(239議席)を獲得する結果となった。
対してSLFPはわずか10議席


シリセナ大統領の出身県であるポロンナルワですら勝てなかった(二位)。


全25県で16県がSLPPの勝利(二位も3県)。
SLFPは一位0県、二位2件、三位5県。


見事なぐらいの惨敗です。


ただ、地方議会選挙なんで、ただちに国政に影響が出るかと言うと、限定的だとは思いますが。
しかし、2020年に予定されている国政選挙の行方が、本当に不透明になってきました。


道徳無き経済は罪悪であり、経済無き道徳は寝言である。
二宮尊徳が言ってます。


ここ数年はスリランカは夢の中にいたって事ですかね。