スリランカ同時多発爆破事件 続報4

このブログへのアクセスも通常+αというレベルに落ち着いてきていますし、日本での報道もかなりスピード感があるので、このような記事もこれで終えようかと思います。


今朝、コロンボおよび、コロンボ郊外のホテル経営者に対してセキュリティ関連の説明会が行なわれた。
またシャングリラとキングスバリーの両ホテルは一週間を目処に営業再開するとの事。
シナモングランドは営業を続けています。


警察は車両保有者に対して、駐車中の車両フロントガラス部分に所有者の名前と連絡先を表示するように求めました。
これは、停車および駐車車両への不信感から為される、警察への通報が膨大な数におよび、オペレーションを混乱させているという事情からだそうです。


政府は、イスラム教徒の女性が着用するブルガ(黒装束で目だけ出したもの)を禁止する方向で調整に入ったと発表。
デマタゴダでの自爆テロを実行した女性も、ブルガを着用していたために警察の検問から逃れられた可能性が指摘されている。
また、湾岸戦争でブルガの映像が紹介されるまで、スリランカムスリムの伝統的な衣装ではなかった事なども根拠とされている。


防大臣は、ニュージーランドでのモスク襲撃に対する報復テロだとの見解を発表。
これに関しては、スリランカが報復の標的になった理由説明にはなっていないと、議論になっている。


この一つ前の続報で書きましたが、元大統領の治安部には事前報告が為されていて、現大統領と総理大臣の治安部には連絡が行っていなかったという話しに関して。
元々は大規模爆弾テロの警告が国防部に対して為されたのに対し、国防部は要人テロだとの解釈の下で各要人の治安部に連絡したと。
つまり無差別テロと要人テロをすり替えてしまったようです。
しかし、元大統領はこれに対して、治安部に警告はあったかもしれないが自分のところまでは伝わっていなかったと談話を発表。
いずれにしろ、国防部や警察内部での政治的力関係が、マイナス方向に働いてしまったのは確かなようです。


コロンボ市内で爆発物を載せたバンが走行しているとの報道がなされ、コロンボの全ての警察署では職員全員が厳戒態勢を取るように指示された。


今までで40人に及ぶ容疑者が逮捕されたが全てスリランカ人。
そして一名のシリア人が新たに逮捕。


インドの治安当局が、さらなる自爆テロの可能性をスリランカに警告。


ISISが今回のテロに対して、犯行声明を出したとの事。
しかし、証拠は示されておらず、影響力拡大を狙っての便乗声明の可能性も否定できない。


本日の外出禁止令は21:00から翌日04:00。


以上です。