案の定

えーっと、やっぱりって感じですね。


土曜日に仕事を放棄して帰った9人の作業員のうち、本日になって3人が「仕事に戻りたい」と言ってきているようです。
私の気持ちとしては「お断り」なんですが、現場のチームの事を考えるとそうは行かない部分もある。


ということで、チームの責任者に話を聞くと、「戻しても良い」と。


ただ、コチラとしても無条件という訳には行かない。


地元の年長者に逆らえなかったっと言えば、可哀想だなとも思うけれど、あの場では無理で今なら大丈夫という判断が理解できない。
結果としては、全ての優遇措置を無くす事を了承したうえで、明日の朝に自分で現場まで来るならOKということに。




土曜日の造反をリードしていた一人は、「自分が全員を説得して、引き連れて戻ります」と言ってきた。
冗談にもほどがある。
「お前が一番必要ない」と伝えてもらった。
さらには「お前が説得するといった奴らのうち、三人はすでに現場に戻りたいと直接連絡を貰っている」ということも伝えた。
嘘をつくなら、もっと上手くやれ。


この作業員は、JV相手から必要ないと言われていたところを我々で引き受けて育てたのです。
なので、我々の現場を辞めてもJVの元には戻れない。
仮に戻れたとしても、割り増し手当ても無く、家から離れた掘っ立て小屋のような宿舎に泊まって仕事をする事になる。
つまり、「宿舎が我慢できない」と言った現在の状態よりも、環境はさらに悪くなるわけです。
それに今更ながら気付いたのか、それともただ単純に厚顔無恥なだけなのか?


日本人的な優しさがスリランカ人には伝わらない。
仁義というかギブ&テイクというか。
チームの責任者にとっては、いい教訓になったようです。


私は、とうの昔にその境地に達しているので少しも残念な気持ちにならない。
嫌な目に何度も遭っているので、そもそも期待していない。


例えば、一時帰国してもお土産は妻にしか買わない。
親戚にも職場にも、何一つ買わない。
妻から頼まれれば、他の人にも買うことはある。
今回も日本酒と関数電卓を頼まれたので、買ってきた。
今までに、こちらの好意で渡したお土産を、目の前で捨てられたり、あらぬ文句を言われたりしたのでね。
「お金を先に渡すから、携帯を買ってきてくれ」とか言うのも、受けない。
買ってきて文句を言われるのも容易に想像できるし、その可能性があるのに自分の時間を使うのはアホのやること。


こんな事をいうと「スリランカ人のこと嫌いなんだね」と思うかもしれないが、ある意味そうだねw。
誤解を恐れずに言うと、碌でもない奴が多すぎるのよねスリランカ
ただ、そうゆう人ばかりでは無いことも知ってる。
でも「スリランカは良い人ばかり!!」とは口が裂けても言えない。


ちなみに「日本にも悪い人は居る」とか、そうゆう話ではない。


10年ほどの決して短くない期間をスリランカで過ごして、多くの人と関わって学んだ事柄です。
自分の心を守る為の、必要不可欠な措置が「期待しない」なのです。
あと、「必要以上のことはしない」というのもある。
これは私の問題なのですが、必要以上のことをすると「これだけやってあげたのに、、、」と、期待が生まれやすいので要注意なのです。


文句を書き始めると長くなるねw
心のどこかで残念な思いがあるからなのか?
それって、期待してるから出てくる感情だよね。


まだまだ甘いですねw