大卒者の受難

昨日からの続き。


細かい事を書こうと思ったけど、ちょっと面倒なんで大筋のみ。


そもそも、高校入学未到達者を10万人採用したのが発端。
学校や病院での資格を必要としない作業(クリーニングサービスなど)や石工、大工、農業、漁業などの政府系企業(スリランカには無数にある)で従事する作業者として採用すると。
政府から給与が支払われ、年金も付く。
彼らのトレーニング期間は六ヶ月。
このトレーニング、終わってません。
そして大卒者のトレーニング期間は一年。


もうこの時点でオカシイ。


そして、どうゆう訳か前者の給与22500ルピー(本来は35000ルピーだったのかな)、後者20000ルピー。
レーニング期間中なので本来の給与額ではないというのは理解できるけれど、両者に違いのある理由は判りません。
割り当て予算を、人数と期間の掛け合わせの合計(man-month)で割ったのでしょうか?


まぁいずれにしても大卒者からは不満が出ますよね。


ちなみに2019年の実績では、政府支出の25%が給与等の支払いに当てられていて、割合としては二番目。
そして一番目は利払いで30%。


ローンの支払いと給与(年金含む)の支払いを済ませたら、予算の55%が無くなるってこと。


さらに付け加えると、日本の公務員の給与占有率は世界最低水準で総予算に対して10%も無い。
逆にスリランカは世界で見れば平均レベル。
国家予算が少なすぎるんですね。


関係ないことも書きましたが、ざっくりこんな感じです。