警察官による殺人事件

頭部が切断された遺体がスーツケースに詰められた状態で、コロンボのペター地区、ダムストリートで発見されたのが3月1日。


当初、頭部が無いことから被害者の特定には時間が掛かると思われていたが、本日ラトゥナプラ近郊のクルウィタに住む30歳の女性と判明したと報道された。


同時に、ダムストリートにスーツケースを放置した男性が、周囲の商店に設置されたCCTVカメラに写り込んで居たことから、ハンウェッラ/ペターのプライベートバスに乗り込む犯人の姿を捉えて居たということも判明した。
そこからハンウェッラのホテルに宿泊した男女が判明し、犯人と被害者の特定に至ったようだ。


犯人はブッタラの警察署に務める警察官。
休暇中の出来事だったようだ。


階級はSI(Sub Inspector)なので日本で言うところの巡査。
ノンキャリの一番最初の階級です。
「コチ亀」で言えば中川や麗子さんですね。


日本の警察機構はフランスを参考に構築されたようですが、まぁイギリスを元にしたスリランカ警察も似たり寄ったり。
ノンキャリは巡査スタートですが、キャリア組はASP(Assistant Superintendent of Police=日本で言う警部補)から。
下からSI、IP(Inspector of Police)、CIP(Chief Inspector of Police)、そしてASPなので、キャリア組が三階級すっ飛ばして任官されるのも一緒。


話がそれましたが、犯人の自宅を捜索したが既に自宅に隣接するジャングルのような場所に逃亡したあとでした。
その後の捜索で、ジャングル内で農薬のような物を飲んで死亡している容疑者が発見された。


被疑者死亡ということで、事件の真相は闇の中となってしまいました。
被害者の頭部がどうなっているのかも不明です。


スーツケースを発見した人や、同じバスに乗り合わせてしまった方々の気持ちを考えると、気の毒でもあります。


ジャングルが家の近所に有るなら、ワタシなら犯行現場とされるホテルから一度家に戻り、ジャングルで後始末するのになぁと思ってしまった。
まぁ被害者とお付き合いしていた事が周囲に知られて居るのなら、それも難しかったのかも知れませんね。


それにしても、スリランカ警察の捜査能力も捨てたもんじゃ無いなと思わせてくれる事件でした。