コンテナ船火災

化学薬品やエタノールを混載していたシンガポール籍のコンテナ船がコロンボ港の沖で出火炎上。


まだ鎮火してないようですし、消火活動でこぼれ落ちた化学物質やペレットがスリランカの西海岸一帯に漂着して、スリランカ史上最悪の環境汚染を引き起こしている。


スリランカ政府は沿岸での漁業活動を一時的に停止したが、すぐに再開の許可を出した。
最初は「直ちに停止勧告を解除せよ」と言っていた漁民も、「この状態で漁をしても魚は売れない」と当たり前の事を言いだして、政府に補償を求めている。


そもそも政府に責任が在るのかというと、コンテナからの薬品漏れを確認した他国の港湾管理局は当該のコンテナ船の寄港を不許可とした。それを受け入れたコロンボ港には責任の一端が在るのは間違いない。そして、まぁネットで映像でも見れば一目瞭然ですが、この状態での漁業活動に「問題無い」とするなら、ちょっと頭がオカシイ。
誰も魚なんか買わない。
「漁をヤらせろ」という漁民がいる以上は「問題無い」と言って許可するのも良い。
獲った魚介類は検査をして、水準以上の化学物質が検出された分に関しては政府が補償する。
漁業活動をしないのであれば、生活補償をする。
どっちにしろ水溶性の化学物質は海中で拡散するので、長期的には問題のないレベルに落ち着く。
脂溶性のものは、ある程度の生物濃縮が起こり得るので、モニタリングしていく必要はある。


いくら大臣様が「問題無い」と言っても、誰も信用してません。
事実、スリランカ中の食塩が売り切れ状態だとか。
スリランカは海水から塩を作ってますからね。