日本からワクチン

今日のニュースで、日本から60万ドーズのアストラゼネカを援助してもらうという話が出ていた。
まだ決定していない話とは言え、スリランカ側の感触では「前向き」な感じたったとか。


現状、スリランカのワクチン接種進捗はこちら。
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https://www.epid.gov.lk/web/


一回目摂取は人口の9%強。
二回目も終了したのは2%。


日本はどうか?
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https://cio.go.jp/c19vaccine_dashboard
一回目は7.5%で、二回目は1%弱。


台湾のように政治的な対立により、どこからワクチンを入手するかが非常に重要な国(敢えて国と表記します)とは事情が異なる。
なのに自国より接種率の低い日本からの支援を恥ずかしげもなく要求するのは、如何なものか?
このニュースを報じるサイトのコメント欄にも寄せられていたが「LRTはキャンセルしたんだよね?」という疑問が浮かぶ。


地政学上の優位性を切り売りして、各国から良いとこ取りしようとする姿勢が透けて見える。


中国からの援助(袖の下を含む)を受ける為にプロジェクトの多くを譲り渡し、それに関連して多くの労働力を受け入れ、外貨不足から化学肥料を禁止し有機肥料を輸入するという暴挙。
このスキームのポイントは、化学肥料も有機肥料も中国からの輸入だってこと。
同じ効果を期待するには化学肥料の数倍に及ぶ量の有機肥料を使用(輸入)する必要がある。
これで得をするのは港湾(ハンバントタ港)を管理している中国だ。
近い将来、重金属を大量に含んだ産業廃棄物のような有機肥料が送りつけられ、スリランカ全土が重度の重金属汚染に陥る未来が見える。
スリランカの一大産業である茶葉生産にも、すでに影響が出てます。
施肥できないことで茶葉が固くなってしまい、収穫できない農園が出始めている。
米も同じ。
窒素不足で稲が黄変している。


認証制度を導入して、有機肥料の工場を整備して、原料の確保して、スリランカ全土への販売輸送網を構築して、有機肥料の施肥方法を指導して、、、。
数年を準備に費やしてから導入するべきだよね。
法律をぶち上げて、すぐに発布。


無理無理。


今週中に施肥するのを来週に延期すれば、それだけで収量と品質に影響が出るのが農業です。


舐めてんの?


ワクチン確保や接種方法に関しても、その場しのぎが過ぎる。
国の運営に関してもね。