ジェンダーギャップ疑問点

昨日書いたジェンダーギャップ指標。


そこで理由の分からなかった教育の点数。

識字率の男女比と初等教育就学率の男女比は世界でも一位なのに、何故か中等教育就学率の男女比が129位。
そして高等教育就学率の男女比も110位。


これの理由が、恐らく判明なんですけど、、、、。
そんな事、有り得るのかな?
まぁ一応、気づいた事を書きますわ。


まずは参考の為にも世界一男女差が無いとされているアイスランドのデータを。
https://www.weforum.org/reportsからレポートはダウンロード出来ます。


f:id:monito:20210616012446j:plain
色々と書いて在りますが、今回のポイントは教育のところだけ。


       順位 女性:男性 女/男
初等教育就学率 83 99.4:99.5 1.00
中等教育就学率 01 92.4:90.2 1.02
高等教育就学率 01 94.4:50.6 1.87
ちなみに小学校の進学率は男女でほぼ同じですけど、女性が0.1%低いので、結果は83位。


こんな感じです。
この時点で、あれ?って思う。


まぁ良いや。


女性のところを見ると分かるのですが、高等教育進学時に増えている。
普通に考えると小学校から高校になるまでに減っていくのが当然かなと感じるのですが、増えてる。
これは全体の人数ではなく、その資格を持っている人の内どれだけが進学したかって事を見てる訳ですね。
つまり高校に進学する資格がある女性はほとんど進学する。
男性は中学には90%が行くけれど、中学卒業時点で見ると、そのうち半分しか高校に行かないってことです。
0.995×0.902×0.506=0.45
男性の高校進学率は45%ですね。


で、日本。
f:id:monito:20210616013732j:plain


       順位 女性:男性 女/男
初等教育就学率 001 データ表示無し
中等教育就学率 129 48.8:51.2 0.95
高等教育就学率 110 データ表示無し


これって単純に人数比を示してるだけでは?
アイスランドの場合はそれぞれの進学段階で、各母集団から何パーセントが進学したかを見てるのに、日本は母数のみ?


もう比較する意味すら無いのでは?



だってアイスランドの女性は
1×0.994×0.924×0.944=0.867で、まぁだいたい87%ですけど、日本は男女合わせても98.8%(文科省のデータ)という数字ですよ。


男性の進学が女性の進学より少なければ少ないほど、ランクが高くなるってオカシイよね?
たまたま母数として女性が少なかった日本は、なぜか他国とは違う種類のデータを引用されて、ほぼ全員が高校進学してるのにも関わらず、86%のアイスランドより格段に低いランク。
アホくさ。


日本の98.8%っていう数字からは、その後の中退や不登校と言った問題は読み取れない。
データって言うのはただの数字なんでね。
積み重ねて比較しなきゃ意味は無いわけです。
ただ、ジェンダーギャップ指数に関しては、正直言ってまともな議論をしようという気持ちにすらならない。


国が違えば同じデータが採れないってことは有るでしょうし、まぁ仕方ない。
でも同じデータがあるのに健康分野でも、同じことが起きてる。


日本の平均寿命の男女比ね。
昨日も説明したけど、今日は数字で見ますよ。
男女それぞれ75.5:72.6でf/m比が1.04。
これで72位です。
で、例えばレソト
46.4:42.3でf/mが1.10。
1位です。


レソトの女性は日本の女性より29年ぐらい寿命は短いですけど、同じレソト国内の男性よりは10%ほど長く生きていることで、結果は性による差が無い事を示す指標で世界一位です。
でも日本女性は日本男性よりもたったの4%しか長生きしないので72位です。
順位を上げる早道は、男を早死にさせる事です。
男があと四年ぐらい早めに死ねば1位になれます。


ね、バカでしょ?


結局は、このジェンダーギャップ指数で「日本は先進国中では最下位で、世界でも120番目で云々カンヌン」って言う人は、実際のレポート見て無いんでしょうね。
もしくは見ててワザとやってる?
長生き出来なくても、男よりも長けりゃ良いの?




凄いね。