調べないの?

某海外在住YouTuberのニュース動画を見てました。


コメント欄の酷さに驚く。
一定数のアンチが居るのでしょうけど、それとは別の話。
汚い言葉で罵るとか誹謗中傷とかって訳では無い。


悪気は無いんでしょうけど、コメントで投稿者の間違いを指摘する人自身が間違えて居るというね。


単純にモノを知らない思い込みの強い人。
偏った知識。
極端な例。
知識不足な自称専門家からの受け売り。


色んな理由は在ると思う。
でも、間違いを指摘するなら「もしかしたら自分が間違えているのかも、、、」とか思わないんですかね?
さらに言うと、例えば言葉の使い方とかって振れ幅があるので「一般的には間違いだけど、完全な間違いとも言えない」なんてパターンもあり得る。
それを大上段から「間違いです」とか、端から批判したい人なのではとしか思えない。
あと情報の間違いを「嘘は止めて下さい」と言うのも、ちょっと違う気がする。
「嘘は止めて下さい」では無く「間違いですよ」で良くない?



今回見たケースだと、情報の間違いを指摘したら、続くコメントに別の人からの「再生数を稼ぐことが目的で精査してないんでしょうね」と太鼓持ちのようなコメントが続いていた。
そして最初のコメント主は「ワタシがコメントで指摘したら、固定コメントで同じ内容を追記して、さも自分の手柄のようにしてた」と記述。


基本的な主体は動画投稿者であって、コメント主は動画が無ければ存在すらしない。
その決定的な隔たりを飛び越えて上に立とうとする意識が透けてみえる。


もうさ、丁寧に話そうと思ってないどころか、投稿者を自分より下とか、さらに言うとワザと不快にしようと思ってる?


普通に間違いを丁寧に指摘する人も居ました。
そこに「正しい情報、助かります」という返信コメント。
正しい情報を提供してくれてありがとうという純粋な気持ちから出てる言葉かもしれませんが、「助かります」?
全面的に動画を信頼していて、それが間違い(かも)と知り、今度はコメントを全面的に信じる。
能動的に調べたりしないのね。


「日本に行きたい」と言って来るスリランカ人に対して、ワタシがまともに対応しない理由は「自分で情報を探すことも出来ない人が海外に行っても何も出来ない」と思っているから。
同じような人が日本人で海外在住者にも居るんですね(注:ニュースの一つが帰国時のワクチン接種に関する話題だった)。


一つ具体的なコメントを紹介すると
「感染者数の方が、、、という言い方に違和感を感じます。方がという表現は方角を示す表現方なので、単純に陽性者数はという言い方が良いと思います」(原文ママ)というもの。
「方が」という言葉の使い方が気になったようです。
随分と狭い用法しか知らないんですね。
二つ以上のモノを比較して片方に言及する場合にも使えますよね。
動画内では感染者数と死者数を比較しているので、間違ってない。
「違和感」というなら「違和感を感じます」の方が違和感を覚えます。
あと「表現方」と記してるのですが、正しくは「表現法」ですね。
恐らく「方」という言葉を話題にしてるので、それに引っ張られたのでしょうけど。


他人の間違いを指摘するのに、自身の無知を晒し、避けたほうが賢明だとされる表現を使い、明らかな記述ミスもする。
これが、自分のフィールド内なら構わないのです。
わざわざ指摘コメントするなら、気を付けようよ。
親切心からのコメントだとしても、間違いを再生産する結果になるなら害悪でしかない。


偉そうな事を書きましたが、ワタシの文章にもミスは多いと思う。
ま、他人の動画にわざわざ指摘のコメントを書いたりはしませんけどね。
誰でも「にわか評論家」に成れてしまう時代。
気を付けたいものです。