ワクチンパスポートの是非

スリランカではワクチンパスポートの導入が検討されています。
日本でも議論になっているようですね、というか12月に導入されるのかな?


色々な人がそれぞれの立場で議論していて、それ自体は良いことだと思うのですが、よく見かけるのは議論にすらなっていない慇懃無礼な罵り合い。
過激なフェミニストヴィーガンにも見られる状況ですが、正直言って「こうゆう人とは関わり合いになりたくないな」と思ってしまう。


誰も調べて無いとは思うけど、上記3つのカテゴリーに重複して所属する人って意外と多いのではと思う。


話をワクチンパスポートに戻すと、現状は海外渡航の際に通常のパスポートと同様にワクチン接種を証明する為の書類として導入されている。
ニュースやSNSを見ても、これに反対している人は殆ど居ない。
そりゃそうだ。
ワクチンパスポートを要求しているのは外国政府であり、それに反対するのは外国政府に対する主権侵害。
航空会社も政府の指導に倣って乗客に要求しているに過ぎ無い。
それこそ「嫌なら来なくて結構です」と言う世界。
問題は、これと同じ事を国内経済に持ち込むなって事のようですね。
商業施設や病院、学校、職場、イベント、、、。
主催者や経営者が労働者や参加者を守るために執る方策を1個人であるコミュニティ参加者が拒否できるんですか?
「ワクチン未接種なら入国は許可しない」ってのと同じベクトルだと思うのですが。


これに対して「接種・未接種で差別するのは不当だ」と言う。
アレルギーや疾患を理由にワクチンを打てない人は除いて、自身の意思でワクチンを打たないと決定した以上は、それによる不利益は受け入れて貰いたい。
ワクチンは基礎疾患があって打てない人を含めて社会全体で病気に対抗する手段。
自身で打たないことを決めた人も、それによる利益を享受している。
打ちたくないならそれも良いけれど、代わりに可能な限りの自主隔離を継続してほしい。
それが基礎疾患のある人を守る手段です。


それでも「ワクチンを打っても感染している」と言う。
「なのでワクチンの有無で差別するな」って事でしょうか?
これ、逆の立場(ワクチン接種した人)で考えて欲しい。
周りの努力で感染のリスクを抑えて居るのに、平気な顔して飲み会に来るスーパースプレッダー予備軍が「ワクチンは反対」とか言うときの空気感。
ヴィーガンが御先祖の配慮で自分は健康に育ったのに、我が子に動物性タンパク質を摂取させないのと似てる。


治験も終わっていないワクチン接種を強制するな→強制していない


ワクチンによる重症化予防の効果を示すデータが無い→いくらでも出てくるのに何故か見つからないらしい


医療行為や行動の自由を奪うのは人権侵害→自身の行動の結果によって、自由を奪われるのは致し方ない
不安だから打たない、でも外でみんなと遊びたい?
打ってない人で集まってピクニックやキャンプにでも行けば良い。
イタリアでは偽造パスポートが出回ってるらしいです。
勉強しないで裏口入学してキャンパスライフを謳歌する感じですかね?


ワクチンパスポートに反対する署名活動をしている人のフェイスブックを見ましたが、反対する理由の一つに「発症予防効果は認められるが、重篤化とは無関係」と書かれてました。
重篤化予防についてはデータがいくらでもあると書いたし、否定されている。
重要なのは反対する人であっても「発症予防効果は認められるが」と書いている点。
自分で認めてるんです。
結局はリスクを背負いたくない。
リスクは他人に任せて利益は享受したいという身勝手な行動なんです。


それは道理が通らない。


打たない人はそれで良い。
そてが人類存続に繋がるかも知れませんし。
もの凄く単純なことです。
権利を行使するには、それなりの対価が必要になる場合も在るって事です。


恐らくは、パスポートを導入しても「うちはパスポート必要ないんでぜひ来てくだい」という店やイベント、会社も存在することでしょう。
なので住み分けすれば良いんです。


ワクチンパスポート反対ならば、海外からの渡航制限にも反対なんでしょうか?


自分の行動で他人を感染リスクに晒すことに平気の平左って、どんな感性?
これがワタシの正直な気持ちです。


どんな思想を持っても全ての国民の生存権基本的人権を守るのが国として正しい在り方です。
だからこそワクチン接種は特定の疾病意外は任意です。
特定の疾病ですら義務ではなく「努力義務」。
なのでワクチン接種の有無で行政サービスを受けられるかどうかは関係ない。
すべての子供が公立の学校に入学できるし、病院にも市役所にも行ける。
ただ、公的機関以外では、その限りではない。
数年前にホテル業界では星野リゾートが喫煙者を採用しないと決めた。
いくつかの有名企業は社内公用語を英語に決めた。
このように採用条件は経営側で設定できる。
今だって入店前には消毒してください、マスクして下さいって店は多い。
従業員では無く、利用者も選別される時代。
そこにワクチン接種が加わるだけの話。


自衛隊に反対する人であっても、その人たちを含めた国民全てを守るのが自衛隊だと言う。
同じようにワクチン接種に反対する人であっても、それを含めて守るのがワクチン。


自分が守られていることに気付かず、声高に権利を主張する滑稽な人たちに見えてしまいます。


ワクチン接種に対して大規模な人体実験だと言う人も居る。
赤信号、みんなで渡れば怖くない。
そんな状況だと揶揄する人も居た。
そう思うのも自由だし、仕方ない。
必要が無ければワタシだって打たない。
メリットとデメリットを天秤に掛けただけ。
単なるリスクマネージメントです。
リスクが大きいと思うなら辞めれば良い。


ワクチンは打たない。
でも集まって飲みに行く。
同席する友人に対しては配慮しないって言ってるのと同じでは?
個人的には自分の友人がワクチンに反対しているとしても構わない。
それで今更関係が変わるような物でもないですから。
でも、今後新たに知り合う人がワクチンに反対している場合は、付き合い方を考えてしまうかも。


これが偽らざる気持ちです。


あ、スリランカのロックダウン。
10/01まで延長になりました。