ちょっと長くなります。
色々とムカツクことが家であって、奥さんと喧嘩。
怒りに任せて「キャンディーに行ってくる」と言い残して家を出る。
10時頃です。
ただ問題がある。
キャンディーに行ったところで、何も解決しないということ。
キャンディーに行ってもやることは無いということ。
キャンディーに行くだけでは時間すら潰せないということ。
そこで閃く。
「そうだ、歩いてキャンディーに行こう」
なぜ、そんな事を思いついたかは俺にも分からない。
あと付けで考えた理由としては、
行きがてら興味はあったけれど立ち寄ることの出来なかった場所にでも行こうと。
そうすれば時間も潰せるし、ストレス解消にもなる。
そんな感じ。
5キロの起点表示。
家に一番近いものを撮影するのは忘れた。
我が家は起点となるピリマタラーワから6.5キロほどの場所。
ピリマタラーワに到着。
傘を持ってくるのを忘れたので、雨宿りしながらで約三時間半。
距離にして6.5キロ。
この頃になって奥さんから電話。
「キャンディに歩いて向かっている」というと驚いた様子。
今すぐ帰って来いの連呼なので、電話を切る。
5分ほどで再度着信。
「頭がいたい」
「薬飲めば」
「薬じゃなくて病院に行きたい」
「行けば。病院、目の前だし」
「一人じゃいけない」
「そんなに調子悪いの?」
「・・・うん」
「はい、嘘」
で、電話を切る。
この辺りで同僚から電話。
一人目「なにやってるんだ、戻って来い!!」
いや、歩いてるだけだから・・・。
二人目「家に帰らなくていいから、オフィスに来い!!」
いや、キャンディーに行く途中だから、で電話を切る。
三人目「ちょと頼みごとがあるからオフィスに来てくれ」
嘘が下手すぎるので、電話を切る。
そして電源オフ。
雨が強くなり、暫し雨宿り。
雨の切れ間を縫うように、歩いては雨宿り、歩いては雨宿り。
小雨の中トボトボと歩いていると、後ろから奥さん登場。
雨宿りしながら色々と話しをした。
この段階である程度はお互いに歩み寄りが成立していたのだが、
そこは俺にも意地があるので、キャンディーまでの強行軍は続行する。
すると奥さんも一緒に行くと・・・。
「頭、痛いんじゃないの?」
と、意地悪な質問。
「ごめん、嘘でした」
まぁ、仕方ないか。
雨の中、二人で歩く。
1826年に渡された古い橋。
ハイウェイミュージアムがあります。
ペラデニヤ大学、植物園を過ぎ、Rajopawanaramayaというお寺に到着。
そこでお参りして、
「二人の喧嘩は、今日のところはコレで終了」と。
それで、ついでに買い物をして帰るという奥さんに付き合ってバスに乗る。
帰りのバスがなくなるので仕方ない。
キャンディまで4キロほどを残してデモ行進終了。
今回の怒りのデモ行進は、距離換算で12キロでした。
家に帰り、お湯を沸かしてくれる奥さん。
本人も一緒に5キロほど歩いたので疲れているだろうに、
俺の足をマッサージしてくれる。
ちょっと意地を張っていたかなと、反省しました。
「次に喧嘩したら、またどこかに歩いて行くの?」
と聞かれたので、
「次はコロンボだな。その次は泳いでインドまで行く!!」と言っておいた。
でも、コロンボまで約100キロ。
そうとうキレない限りは無理だな。