祈祷

キャンディの警察署の斜向かい。
プシュパダーナ・ガールズ・カレッジの隣に『Pillaiyar Kovil』はある。


ヒンドゥーの寺院ですね。
キャンディのペラヘラの最終日はここからスタートします。
ご存知の通り(かどうか知りませんが)、スリランカのシンハラ人たちは死後の安寧は仏様に、現世利益は神様にと、日本人と非常によく似た宗教体系を構築している。
我々一家も、お願いごとがあってコービラ(寺院)にやって来ました。


まずは、キャンディのマーケットでヤシの実を含めて七種類の果物を購入しコービラに。
お皿に果物を並べ、『ガナ・デビオ』のお社に。
以前にした願い事が上手く行ったので、その御礼と次なるお願いをするため。


ガナ・デビオとは『ガネーシャ』の事。
太鼓腹に像の頭でおなじみですね。
現世利益をもたらす神とされ、学問の神様、障害を取り除き富をもたらすとも信じられている。
他の神様への祈祷をする場合も、初めにガナ・デビオへの祈祷をしてからにすると良いと言われている。


我々の場合、元々の目的もガナ・デビオなので、どちらにしろここからスタート。


滞り無く祈祷を終え、椰子の実に願いを込めて床に投げつけて粉々にする儀式へ。
力いっぱい投げつけると、意外と粉々になるもんです。


その後、カーリー(戦い、殺戮の女神 シヴァの奥さんパールヴァーティーの異相)への大きな祈祷をしていたので混ぜてもらう。
災いを除くと信じられており、一度殺戮を始めると全てを殲滅するまで終わらない。
それに困った人々(および神々)はシヴァに頼む。
「あんたの奥さんだろ、なんとかしてくれ」
そこでシヴァは「よし、任せとけ」と請け負った直後に、カーリーの目の前に横たわる。
そこへ我を忘れて殺戮を続けるカーリーが進んできて、そのまま旦那であるシヴァを踏みつける。
旦那を踏みつけたと気づき「あら、あなた。ごめんなさい」と正気を取り戻す。
そんな神様です。
この場面はカーリーの逸話としても有名で、よく描かれるテーマ。


その祈祷が終わって、またも椰子の実を粉砕しに行く。
今回は欠片が三つに割れたのですが、それを見て「あなたに災いをもたらしていたのは三人」と妻が言う。


妻がカーリーのようにならないように気をつけねばならない。
もしくはいつでも妻の前に横たわる心の準備をしておかねば。


その後、ゲタンべの農業省が管轄する販売所に。
花の苗を購入しようと思っていたのですが、ここはどちらかと言うと野菜とか果物が主体で、ちょっと目的と違った。
なので、ペラデニヤ植物園に併設されている販売所に向かう。
途中にも苗を売る店がいくつかあったので、そこで菊の花を購入。
植物園のショップではランの苗も購入。
どんな色の花が咲くか楽しみです。