荷物の受け取り

以前にも少し書いたけれど、日本からの荷物の受け取りが終了した。


8月に沸いた話なので正味三ヶ月。
無駄な時間。


起こりは単純。
日本からスリランカの組織に寄付という形でポンプを提供したいという申し出に対して、お手伝いさせてもらったのだ。
「貴方あてに荷物を送るので手渡して下さい」ということでした。
荷物がスリランカに届き、まずは船会社からデリバリーオーダーというものを受け取る。
これに二万ルピー弱掛かった。
それを持って税関に行けば良いということでしたが、荷物の宛名が私の名前プラス私の会社名で書かれていた。
会社名での送付ですと、会社として受取することになり、輸入資格証明とか納税証明とかが必要。
私の会社は定款にも輸入業務は記載していないので、輸入資格とか持ってない。
新たに申請してとなると時間もお金もかかると言われ、悩む。
で、相談させてもらっていた代行業者さんが、
「宛名の間違いということでクレーム処理してもらえば、なんとかなるかもしれない」
と名案を出してくれた。
手紙を作って、税関のディレクターに出し、
「個人名で送るところを、会社名も書いてしまった」とした。
許可が出たのは既に10月始め。
荷物が届いてから一ヶ月以上経過してた。
この間、港湾関係のストライキとかもあって、動かない時期があったのも確か。
それにしても遅い。


で、それを提出したら万事OKのはずがまたも差し止め。


ペーリヤゴダのデポで担当係員が、「このポンプの種類だと本来はもっと税金が高いはずだ」とか言い出す。
私も仕事があるのでそうそう頻繁には出かけられない。
それで時間が過ぎてしまい、釈明しに行ったのが今日。


ペーリヤゴダまで出向きました。
ポンプの種類を説明し、なんとか問題なく済んだ。
これが駄目だったら既に三万ルピー以上の税金を支払っているのにさらに四万ルピーほどの税金を取られるところだった。
ポンプの本体価格より高いよ。
で、ディレクターにサインをもらう。
その後、デポに置いてあった期間に応じて料金を支払わねばならず、それの計算をしてもらってサイン。
金額確認してもらってサイン。
銀行窓口に行って支払いを済ませてサイン。
金額確認してもらった窓口に戻って支払証明書を提示してサイン。
それを持って荷物受け取り許可を貰いに行ってサイン。
倉庫に移動して荷物確認のサイン。
その上司からの確認サイン。
現場のセキュリティーからサイン。
実際に荷物を受け取ったあとで受け取り許可をくれた人の所に戻って、受け取り終了の確認サイン。
それを持って倉庫のセキュリティーから確認サイン。
デポの敷地を出るために受付の担当係官からサイン。
ポート・オーソリティのセキュリティーからサイン。
ゲートの守衛さんからサイン。


覚えているだけでも以上、14回に及ぶサイン攻め。


業務が複雑になるたびに無駄な時間やお金が発生する。
あと許認可権を持つ人が増えるたびに、そこが賄賂の温床となる。


業務で輸入している場合、同じようなシステムなのかどうか分からない。
もし同じなのだとすると、輸入物品も売値が異常に高値なのは頷ける。
こんなの専門業者に頼まないと無理だし、そこに余計なコストが乗っかってくるからね。