2018年予算案

国会で来年の予算案が発表された。


まずは、財務大臣のスピーチ。
そこで、GDPを5000ドルまで上げることを目標にすると語られた。
恐らく一人当たりのGDPだと思うけど。
これが2016までの一人当たりのGDP


これを見ると、ものすごい勢いで増えてるって見えるけど、冷静に見るとグラフの縦軸がおかしいことに気づく。
見た目、10年で数十倍になったように感じるが、実際には10年で1.5倍。
金額にして1300ドルほどの成長。
一人当たり5000ドルと言うと、エクアドルリビア、イラン、イラクあたり。
あんま、ピンとこない。


まぁ、いい。
内容を見てみよう。


まず最初に言及されたのは車に関すること。
ハイエンドの化石燃料車には250万ルピーの増税


いきなりすごい数字ですが、逆に電気自動車には100万ルピーの減税措置。
ハイエンドの分類が不明ですが、それ以外にも2500CCを超える車には特別税が掛けられるとも。
電動式スリーウィール(売ってるの?)には90%の資金援助(マジで?)。
対して、ディーゼルのスリーウィールは輸入時に5万ルピーの増税
あと、炭素税の導入。
バイク、車、バスにそれぞれ0.17、1.78、2.74ルピー。
これ、一日あたりです。
車だと、年間650ルピーですな。


で、洪水対策にも注力すると。
遊水池の整備と同時に自然環境の整備も。


まぁ、総合して環境に良い事しましょうって感じでしょうか。




で、50000基の携帯電話用の電波塔の整備。
現況でも人口カバー率は相当なものでしょうけど、まだつながらないとこ在りますからね。
そのために、通話一分あたり2ルピー徴収するようです。


続いて農業関連への手厚い保障。
漁業も同じく。
零細自営業者への支援。
今後の成長産業と目されているITへの支援。


複雑な労働法を簡素に。


輸出産業の支援のために、国際規格に則った法の整備と検査機器の整備。
ココナッツ、お茶、宝石、家禽、材木、観光などへの支援。
観光ではホームステイプログラム?を押してるようです。
なので、それ用に家屋の改築をしたりする人に対して資金援助するとか・・・。
よく解かりません。


酒販許可に関しては法改正。
スーパーマーケットに関する法改正。
港湾整備。
歴史ある駅舎の保全
空港整備はPPPで。
スリランカに関する国外でのプロモーションに拠出。
ツーリストに対して空港でのVAT還付制度を整備。
スリーウィール運転手のトレーニングプログラムを整備して、ガイドとして活用。
そして、待ってました。
スリーウィール料金メーターの義務化。


この辺りも観光客誘致の一環ですね。


で、教育関係についてもゴチャゴチャと。
大学をはじめとした高等教育の拡充などなど。


あとスポーツ関連。
スガタダーサの改修とか、スポーツシューズへの税金撤廃とか。
そんなのあったの?って感じだけど、運動用の靴が安くなるのは良い。


続いて健康関連。
病院とか血液センターの整備とか。
そして何故だか、お酒に対してNBTを取るようにするとか。
Nation Building Taxって奴です。
特定の分野に対して使用する目的税で1パーセントから始まり、今では3パーセント。
それをアルコール商品に拡大適用させるとのことです。


あと、前政権時代に開発の遅れたキャンディ、アヌラーダプラ、ジャフナの整備。
なぜだかゴールも組み込まれてますが、まぁ良いでしょう。
そして、高速道路。
バス網整備。
PKFへの兵隊の派遣。
BOCへの資金提供。
仏教関連設備、その他の宗教設備、レースコースグラウンドの再開発、低金利のローンスキーム、低所得者への住居提供、北部州と東部州への開発資金提供、宣伝を目的としたテキストメッセージに対しての課税などなど。


そして、生活費の低減化を目指すとして、統制品の上限価格が下げられた。


こんなところでしょうか。




環境への配慮と弱者救済が焦点となっている。
称して「Blue-Green」予算案。


全体の予算規模が判りませんが、財源は確保されているのでしょうか?
国債発行ですかね?