国会で来年の予算案が発表された。
まずは、財務大臣のスピーチ。
そこで、GDPを5000ドルまで上げることを目標にすると語られた。
恐らく一人当たりのGDPだと思うけど。
これが2016までの一人当たりのGDP。
これを見ると、ものすごい勢いで増えてるって見えるけど、冷静に見るとグラフの縦軸がおかしいことに気づく。
見た目、10年で数十倍になったように感じるが、実際には10年で1.5倍。
金額にして1300ドルほどの成長。
一人当たり5000ドルと言うと、エクアドル、リビア、イラン、イラクあたり。
あんま、ピンとこない。
まぁ、いい。
内容を見てみよう。
まず最初に言及されたのは車に関すること。
ハイエンドの化石燃料車には250万ルピーの増税。
いきなりすごい数字ですが、逆に電気自動車には100万ルピーの減税措置。
ハイエンドの分類が不明ですが、それ以外にも2500CCを超える車には特別税が掛けられるとも。
電動式スリーウィール(売ってるの?)には90%の資金援助(マジで?)。
対して、ディーゼルのスリーウィールは輸入時に5万ルピーの増税。
あと、炭素税の導入。
バイク、車、バスにそれぞれ0.17、1.78、2.74ルピー。
これ、一日あたりです。
車だと、年間650ルピーですな。
で、洪水対策にも注力すると。
遊水池の整備と同時に自然環境の整備も。
まぁ、総合して環境に良い事しましょうって感じでしょうか。
で、50000基の携帯電話用の電波塔の整備。
現況でも人口カバー率は相当なものでしょうけど、まだつながらないとこ在りますからね。
そのために、通話一分あたり2ルピー徴収するようです。
続いて農業関連への手厚い保障。
漁業も同じく。
零細自営業者への支援。
今後の成長産業と目されているITへの支援。
複雑な労働法を簡素に。
輸出産業の支援のために、国際規格に則った法の整備と検査機器の整備。
ココナッツ、お茶、宝石、家禽、材木、観光などへの支援。
観光ではホームステイプログラム?を押してるようです。
なので、それ用に家屋の改築をしたりする人に対して資金援助するとか・・・。
よく解かりません。
酒販許可に関しては法改正。
スーパーマーケットに関する法改正。
港湾整備。
歴史ある駅舎の保全。
空港整備はPPPで。
スリランカに関する国外でのプロモーションに拠出。
ツーリストに対して空港でのVAT還付制度を整備。
スリーウィール運転手のトレーニングプログラムを整備して、ガイドとして活用。
そして、待ってました。
スリーウィール料金メーターの義務化。
この辺りも観光客誘致の一環ですね。
で、教育関係についてもゴチャゴチャと。
大学をはじめとした高等教育の拡充などなど。
あとスポーツ関連。
スガタダーサの改修とか、スポーツシューズへの税金撤廃とか。
そんなのあったの?って感じだけど、運動用の靴が安くなるのは良い。
続いて健康関連。
病院とか血液センターの整備とか。
そして何故だか、お酒に対してNBTを取るようにするとか。
Nation Building Taxって奴です。
特定の分野に対して使用する目的税で1パーセントから始まり、今では3パーセント。
それをアルコール商品に拡大適用させるとのことです。
あと、前政権時代に開発の遅れたキャンディ、アヌラーダプラ、ジャフナの整備。
なぜだかゴールも組み込まれてますが、まぁ良いでしょう。
そして、高速道路。
バス網整備。
PKFへの兵隊の派遣。
BOCへの資金提供。
仏教関連設備、その他の宗教設備、レースコースグラウンドの再開発、低金利のローンスキーム、低所得者への住居提供、北部州と東部州への開発資金提供、宣伝を目的としたテキストメッセージに対しての課税などなど。
そして、生活費の低減化を目指すとして、統制品の上限価格が下げられた。
こんなところでしょうか。
環境への配慮と弱者救済が焦点となっている。
称して「Blue-Green」予算案。
全体の予算規模が判りませんが、財源は確保されているのでしょうか?
国債発行ですかね?