タコス

毎日書くのを止めると宣言した途端、いきなり10日も書かないで過ごしてしまった。

もう少し頻繁には更新するつもりではあったのですが、縛るもの(自分に課したルール)が無いとこんなもんですわ。

 

ここ最近はタコス熱が再燃しています。

 

マサ粉というとうもろこしを石灰処理したものをトルティージャには使うのですが、我が家には無い。

でもコーンフラワーというものはある。

これは石灰処理しておらず、グルテンが生じないのでもそもそした食感の原因になる。

しかし、多少のとうもろこし風味を加味できるので小麦粉で作るフラワートルティーヤに少量混ぜるのはありだと思う。

本日はその分量を少し多くしてトルティーヤを作ったのですが、駄目でしたね。

モソモソしてクッキーみたいな食感が出てしまった。

フラワートルティーヤにするなら、使うのは中力粉。

あいにく、中力粉も我が家にはないので、代わりに強力粉と薄力粉を半々で混ぜて使う。

そこにどれぐらいのコーンフラワーを混ぜるかが、とうもろこし風味の効いたフラワートルティーヤを作る時のポイントだ。

全体の三割以下ぐらいが適正値だとは思うけれど、今日は35%まで使ってみた。

 

まったく駄目でしたね。

モソモソです。

加える油脂の量も少し減らしたし、寝かせる時間も少し短かったので、それも理由の一つではあると思いますが。

いずれにしろ、これだったらコーンフラワーを全く使わないほうが美味しいまである。

 

マサ粉を買えば済む話ではあるのですがね。

 

で、メインの具材はモツで作りました。

メキシコで食べたタコスで一番美味しかったのが牛モツのタコスだったので、それ以来、ワタシの中ではナンバーワンタコスは牛モツなのです。

これも作るのが面倒というか、台所が汚れるので、家で作るならテックスメックス風にひき肉で作ったり、煮込むだけで可能なレシピでやったほうが良いかも知れない。

 

いくら美味しくても、片付けが面倒で嫌になってしまう可能性あり。

 

次やるときは、コーンフラワーを20から25%ぐらいまで減らしたフラワートルティーヤにして、メイン食材は鶏肉でやろうと思う。

これが一番経済的で手間もない気がしてます。

ワタシの中での、家で作るタコスの最適解だと思っている。

連続2330日目

このブログを毎日欠かさずに書いて2330日目。

6年と140日。

 

もう、そろそろ良いかな。

切りの良いところで2500とか、3000、もしくは3650とかってのを考えたりしましたが、なんでもない数字で止めるのも有りかなと。

 

なので、毎日書くという自分に課したルールも終了させます。

というか、築いたら連続で書いてたからしばらくは頑張りますかってぐらいの感じでスタートした連続記録だったので、まぁ適当なとこで止めるのも自然かなと思います。

 

今後は、気が向いたらとか生存報告とかで書いていきます。

 

スリランカに居たらね、面白い出来事やらも起きますけど、日本にいると普通のことばかりなので書く意味もあまりないかなって言うのが正直なところです。

自民党総裁選

石破茂新総裁の誕生のようですね。

 

高市早苗VS石破茂の決選投票で、石破茂が逆転勝利。

これは消去法で石破茂が選ばれた結果と言えます。

 

一回目の投票では高市早苗が一位だった訳で、この二人以外に一回目で投票した人の中では、仕方なくではあるが石破茂が選ばれたと言う事。

 

しかし、この「消去法」という表現の仕方だけでは実情を表してはいないと思う。

 

「消去法」の意味を考えると、どちらかを選ばねばならない時により悪い方を消して行き残ったものを選ぶことだと言える。

事実、両名以外を選んで決選投票に臨んだ人たちは、自分の推薦する候補者が脱落したのだからどちらかマシなほう、つまり消去法で選んだことになる。

 

しかし問題はその理由。

 

高市早苗は外交面で強気というか「言うべきことを言う人」とされている。

これでは外交関係で今までにない対応をすることになると弱腰になった結果で、石破茂が選ばれたのです。

 

高市早苗靖国参拝とかで周辺諸国を刺激すると思われたってことですね。

総理大臣として国のために戦って散った英霊に敬意を示すのは当たり前のことだと思いますが。

 

二人の候補者で違いが大きい点を見ると財政面ですね。

高市早苗は積極財政。

石破茂財施再建。

 

増税待ったなしですかね。

クラマト

知ってます?クラマトジュース。

ClamとTomatoでClamato、クラマトです。

クラムはハマグリとかアサリみたいな二枚貝の総称ですかね。

クラムチャウダーのクラムです。

 

これ好きなんですよね、ワタシ。

と言っても、クラマト界の超メジャーなアメリカ企業モッツ(Mott's)社のものは飲んだことはない。

高いんですよね。

小さい缶(250ml無いぐらい)一本で500円とか平気でするんで、そこら辺のエナジードリンクより高いです。

考えてみれば、当たり前。

主原料がトマトとハマグリのエキスですから、エナジードリンクの砂糖やらと比較して原材料費が掛かります。

 

もとはメキシコなんかで伝統的に飲まれてた飲料だと思うのですが、中南米では二日酔いになりにくいという理由でカクテルのベースに使ったり、チェイサー代わりに飲んだりっていう感じで親しまれています。

なのでグァテマラに住んでいた当時は、飲み屋さんで飲むことがほとんどでしたね。

というか、トマトジュースを頼んだら出てきたのがコレだった。

「日本のトマトジュースより美味しいな」と、馬鹿な感想を抱いてましたね。

ちなみに飲み屋さんというのはTaCobanというゲイしか働いていないタコス屋さん。

こちらもCobanと言う町にあるTacos屋なのでTaCoban。

かばん語というか合成語と言うか、みんな好きですね。

あと、ゲイしか働いてないというのは、今はどうか知らないけれど、当時のグァテマラはゲイ差別が酷くて、カミングアウトしているゲイの人はまともな就業場所は無かったとか。

なのでそういったゲイ仲間が一つのフラットを借りて共同で住んだりすることが良くあったらしく、そういった中で自然発生的か生き抜くためか、雇用される側から自営で稼ぐ方向に舵を切るようになった。

一番簡単に始められる自営業が飲み屋だったようで、小規模な飲み屋のオーナーや従業員がゲイというのは実は良くあるケースだった。

従業員含めて全員ゲイというのは珍しかったけど、我々が住むCobanという町で美味しいタコスが食べられる店はTaCobanしか無かったので、実際よく飲みに行きましたね。

 

TaCobanで飲んでいたクラマトが手作りだったのか市販品だったのかは不明ですが、スノースタイルのグラスにクラマトを注ぎ、ブラックペーパーをパラッと振って、タバスコも少々。

そしてセロリが刺さってた。

 

これ、Mott's社が作るクラマトの原材料と全被りしてるんですよね。

Mott's社のは濃縮トマト、異性化液糖、食塩、香辛料、オニオンパウダー、ガーリックパウダー、クラムブロス、醸造酢、レッドチリペッパー、MSG、その他の食品添加物

ここで重要なのは濃縮トマト、食塩、香辛料、オニオンパウダー、クラムブロス。

トマトジュースがベースなので、濃縮トマトは解る。

異性化液糖は、必要なのかは個人的には疑問。

食塩無添加のトマトジュースは青臭さが前に出てしまうので、食塩も必須。

香辛料はタバスコと胡椒でOK。

オニオンやらガーリックは、セロリシードを使う別会社の商品も有ったりするので、必須ではない。

でも、何かしらの野菜の風味はあっても良い。

そしてクラムブロス。

ここでは乾燥ハマグリエキスって事になっている。

味が強いので構成成分の重量比で見ると、かなり後ろに出てきますけど、濃縮乾燥したものを使っているということでしょう。

あ、原材料表示は重量の割合が高いものから順に書かれているというのは、大丈夫ですよね?

自作とか再現料理を得意とする人には欠かせない情報源です。

 

醸造酢は別に不要。

企業として季節ごとのトマトの酸味の変位を、商品として一定に保つために入れているんだと思います。

異性化液糖も、その目的かもですね。

レッドチリペッパーはタバスコでOK。

MSGはMonosodium Glutamate。

グルタミン酸ナトリウムのことで、ようは味の素です。

 

さて、これを考慮するとTaCobanで提供されたドリンクは、至極真っ当なクラマトドリンクのレシピだったと思いませんか?

 

ここまで書いて気がつく人も居ると思いますが、自作の話です。

クラマト美味しいけど、市販のは高すぎる問題。

妻がトマトジュースを買ってきてくれたので久しぶりにクラマトスタイルで飲みたいなと思い立った。

材料はお手軽なものを使う。

まずはトマトジュース。

これは食塩添加のやつであれば、お好みのトマトジュースでOK。

クラムエキスは、

これでOK。

というか正直言ってクラマト向きな最高の貝出汁です。

まず値段の安さね。

業務スーパーで100グラム100円とかで売ってる韓国製の粉末出汁。

安いんで仕方ないですけど、ハマグリは使ってません。

イガイとかアサリです。

イガイは日本近海で取れる二枚貝で、ムール貝もこの仲間というか、ムール貝は日本名ではムラサキイガイなので、本当に近縁種です。

こちらの原材料には砂糖やブドウ糖、胡椒、昆布粉末まで入ってますから、Mott's社のクラマトに含まれる微量の原材料がすべて入ってます。

 

コップにこの粉末を小さじ1とか適量入れて、トマトジュース、タバスコを三振りぐらいやってよく混ぜる。

貝出汁の粉末が湿気って塊になってたので、砕いて少量のお湯で溶かしてから使いましたが、なんら問題ありませんでした。

なんにせよ良く混ぜたら仕上げにブラックペッパーを一回ガリッとする。

完成。

これ、普通にクラマトジュースの味です。

 

オシャレさともう少し上の味を求めるならセロリとか飾って下さい。

もしくは野菜ジュースを別で買って少量混ぜるとか、セロリソルトとかガーリックパウダーとか使う家庭であれば、それを足しても良いでしょう。

ワタシはそこまでする必要性は無いかなと思います。

家で飲む分にはかなり高い完成度です。

 

250mlで400~600円なんていうMott's社のクラマトを買うなら、少し高いトマトジュース1リットル200~300円を使っても、同量作って60円しない。

というか、ほぼトマトジュースの値段に依存するから、その他の原材料なんて誤差の範囲です。

素晴らしいのは、貝出汁の濃度を自分で決められるってとこ。

スパイシーさは市販のクラマトジュースでも、飲む時にタバスコなりを足すことはできるけど、出汁の成分を足すって言うのは現実的ではない。

そこをイジるぐらいなら端から自作しろよって話ですから。

 

なんで急にクラマトが飲みたくなった思い出したわ。

先週の金曜日に豊橋で飲んだ時に、締めのラーメンぐらいの感覚でタコス食べたんだよ。

それでなんか中南米の口になってたのかも。

 

あ、タコスも食べたくなってきた。

週末は自宅でタコパも良いかもな。

得票数上位三名

今回の選挙。

得票数でいうとアヌラ、サジット、ラニルの順番。

 

昨日、アヌラ・クマーラ・ディサーナーヤカ新大統領の所属政党についてざっくり書いた。

今回はサジットとラニルについても軽く触れる。

サジットについて書くには、父親のラナシンハ・プレマダーサについて書かないとならない。

 

ラナシンハ・プレマダーサは第三代スリランカ大統領。

就任当初、大きな2つの問題を抱えていた。

ジャフナなどの北部ではLTTEが分離独立を求めてテロ活動をしており、コロンボを中心とした南西部ではJVPがシンハラナショナリズムとも絡み合った反政府運動(テロ活動・共産主義革命闘争)をしていた。

北部はインドの平和維持軍がメインで対処していた時期。

しかしインド平和維持軍は、言っちゃ悪いけどあまり成果が挙げられず、正直邪魔になっていた。

「出ていって欲しいなぁ」と思っていたプレマダーサは、なんとLTTEに武器を横流し

最低な行為です。

後に600人以上の警察官が犠牲になったLTTEによる襲撃事件に使われた武器は、この時のモノだという事も判明している。

こんな感じでLTTEの問題は全く解決できず。

翻ってJVPには熾烈な殲滅作戦を決行。

実際には政敵であるチャンドリカの夫を殺害するためにJVPを利用する強かさもあります。

こんな中、LTTEとも対立の溝は深くなっていき、最終的にはLTTE自爆テロでこの世を去る。

人を呪わば穴二つとは、この事かも知れませんね。

 

中央州より北に位置する都市や農村では、「LTTEの構成員」「JVPの協力者」といった言いがかりで警察に連行されて帰ってこなかった人が多くいた。

前にも書いたけれど、キャンディの家のお隣さん。

今はその家には住んでおらず、別の場所に居を構えていますけど、その家の次男が警察に連れて行かれて帰ってきていません。

10年後ぐらいに「死亡相当」という一枚の紙が送られて来たとか。

それだけ。

事実、その隣人がJVPもしくはLTTEの支持者だったとは誰も考えていなくて、密告が原因だと思っている。

 

この一連の出来事にラニルは関わっていないかと言うと、そんな事はなくて、このプレマダーサの苛烈な殲滅作戦で捕らえられた人たちの収容キャンプの責任者だった。

 

 

つまり、妻の隣人はアヌラ(新大統領)の所属するJVPが過去の時点で先導していたテロ組織の支持者だとして、サジット(得票数2位)の父親ラナシンハ・プレマダーサ大統領(当時)が最高責任者だった警察組織に連行され、ラニル(得票数3位)の管理する収容キャンプに収容後、そのまま帰ってこなかったという事。

 

こうゆう流れは、詳しくでは無くても田舎の人はなんとなく聞いて育っている。

なので、この三人に投票するぐらいなら、、、となってナーマル・ラージャパクサに投票したりする。

キャンディの義母も、そう。

 

妻にも聞きました。

今名前を上げた四人なら誰に投票する?って。

 

「無記名で出す」と言ってました。

 

以前にも何度かこの手の話を書いたことがありますけど、これがワタシがいつも口にする「スリランカ国民の不幸」というものです。

国を変えたいと思って選挙権を行使しようにも、投票したいと思える候補者が居ない。

スリランカに限ったことでは無いですけどね。

スリランカ新大統領のバックグラウンド

やっとエアコンの必要ない季節になって来ましたね。

 

さて、昨日の続きです。

ワタシも、今回の大統領選挙に出馬するまでは新大統領のことはあまり知りませんでした。

農業や灌漑の大臣をしていたことが有るというのは、なんとなく知ってたぐらい。

所属政党はJVP。

Janatha Vimukthi Peramuna=People's Liberation Frontです。

スリランカの政党は、シンハラ語と英語とで略称が異なるので混乱します。

日本語に直すとしたら「人民解放戦線」ですかね。

 

「なんちゃら解放戦線」ですと、ワタシは「サンディニスタ民族解放戦線」を思い浮かべます。

ニカラグア極左政治組織ですが、独裁政権を打倒する目的の軍事部門が存在していて、なんやかんやゲリラ活動やクーデターを決行して革命に成功した。

そうして政権奪取となったけれど、独裁政権の生き残りとキューバ化を恐れたアメリカが共闘し「コントラ」という右派ゲリラが発足。

内戦の結果、国は疲弊。

国民の協力が得られなくなったサンディニスタは停戦、選挙の実施、敗北して野党に。

その後も、野党の第一党で有り続けたり、たまには政権を奪取したりして政治活動は継続しています。

軍事部門はコントラの解散に合わせて、こちらも解散。

 

スリランカと関係ない話でしたが、「なんちゃら解放戦線」のイメージは大体こんな感じです。

左派、共産主義マルクス・レーニン主義反帝国主義、、、、。

時には右派的な民族主義とも結びつくけれど、基本は左派。

そして共産主義なので、闘争は辞さない。

実際に何度か武装蜂起を実施していて、合計で数年にも及ぶ戦闘で7万人ほどの死者、行方不明者も数万人規模となっている。

 

反政府活動から数千人が死亡、その後に政府転覆を企んでいるとして活動の禁止が言い渡されて地下に潜った。

活動資金を得る目的で銀行を襲撃し、その資金で軍備を整え、警察、政治家、軍、俳優や著名人、神父、学者などなど。

やってることは、ほぼポルポトと同じですね。

チャンドリカ・クマラトゥンガの夫も殺害されまして、コレを契機にチャンドリカは大統領になった。

チャンドリカ、父親であるバンダラナイケも仏教僧に暗殺されてるし、夫もJVPにやられてるし、悲惨ですね。

 

とまぁ、テロ組織だったJVP。

人的被害だけではなく、国家経済に深刻なダメージを与えました。

国営バスだけで500台以上も燃やされて、変電所、政治家の自宅、列車、駅舎などなども被害に。

この時期、タミルイーラム解放の虎LTTEとは停戦がなされており(その後、停戦は破棄されますが)、国内に残された最も大きな問題となっていた。

 

それぞれの襲撃は規模としては小さい。

しかし、その都度多くの人命が失われていたのも確か。

銃弾や手りゅう弾の確保は警察や軍の倉庫を襲撃して得ていたそうですが、そんなに簡単な訳が無い。

ようは、警察や軍という治安維持組織にもJVPの支持者が居たということです。

 

軍がJVPの掃討に対して機能しないとなり、準軍事組織が立ち上がる。

法的根拠の無い、言うなれば政府側のテロ組織です。

JVPが起こした軍人への殺害行為に反応し、準軍事組織はJVP支持者の民間人を大量に殺害した。

これは国内から多くの批判を集めることになったが、JVPはここでミスをする。

JVPは、この準軍事組織を警察や軍の一翼だと考えていたため、闘争の参加者に対して「治安維持組織への対抗措置を行え」と激を飛ばした。

警察とか軍にも徹底抗戦しろってことです。

ここに至って、警察や軍に居た協力者も脱落。

逆に徹底抗戦となって、JVPの協力者も治安維持の名目で殺害、連れ去り、拷問、時には強姦なども起きた。

 

この時期に首相や大統領を歴任していたのは、今回の選挙に出ていたサジット・プレマダーサの父親であるラナシンハ・プレマダーサ。

サジットが一部地域でまったく支持されていない理由がコレ。

チャンドリカの夫をJVPが暗殺した件にも関与していたとされていて、ようはプレマダーサは政敵の排除にJVPを利用し、そのJVPも治安維持の名の下に掃討したのです。

 

主要メンバーが殺害された後、組織は崩壊。

戦闘組織としては機能しなくなりました。

 

しかし、政党としての活動は続く。

前回の国政選挙では225議席の内、3席を保持していました。

今回の党首による大統領選挙勝利をもって、議会は解散されますし、今後どれほどの議席を獲得できるかが勝負ですね。

 

という感じで簡単にすりラン科のダメダメな政治闘争をご紹介しました。

いや、本当は新大統領のことをもっと詳しく書きたいんですけど、情報があまり無いのです。

 

なのでスリランカ現代史を掻い摘んで書いた訳です。

 

ここまで新大統領の所属政党について書いといてあれですけど、今回の大統領選挙の得票数上位三名について書きたいので、あしたも続きます。

 

2024 スリランカ大統領選挙結果

9月21日に実施された大統領選挙2024。

過半数をどの候補者も達成できなかったことで第二回投票に史上始めてもつれ込んだ。

今日(23日)の未明に判明した結果は、アヌラ・クマーラ・ディサーナーヤカ候補が過半数を獲得し、次期大統領に決定したという結末。

 

まず、選挙制度についての解説をします。

その後で、ディサーナーヤカ次期大統領について書きたいと思う。

 

スリランカの大統領選挙は39人出馬したと以前書いた。

供託金は5万ルピーね。

で、基本的には投票数に対して過半数を獲得した者が当選という流れ。

1700万人ほどの有権者(海外に住む人も含む)のうち、79%が投票したということでした。

今までの大統領選ではそのまま過半数を獲得して当選という状況だったので、第二回投票に発展したのは初。

投票は立候補者を三人まで選ぶことが可能。

どれだけ支持するかは重要ではなく、順番のみ。

これの意味するところは、支持の重みは考慮されないということ。

「AとBは五分五分でどちらを支持しても良いけど、Cはまったく支持出来ない」

立候補者三人だった場合でも、

1 A

2 B

3 C

と記入するのみ。

もしくは

1 B

2 A

3 C

ですね。

大切なのは順番のみ。

仮にAを一位にする人が51%、Aを三位(もっとも支持しない)が49%でもAが当選する。

どんだけ反対する人が多くても、支持する人間の多さしか見ない選挙方式です。

これが、支持の重みは考慮しないという意味。

 

今回の場合、第一回投票で過半数を獲得する候補者は出なかった。

アヌラ候補42%

サジット候補33%

ラニル候補17%

これは、一位から三位まで記入させているけれど単記投票方式を採用していて、単純に一位に指名されている数を集計した結果。

つまり、この第一回投票は二位と三位の記名は無意味。

ついでに書くと、今までは三人まで記入できるのに一人しか書かないことが殆どで、この選挙方式は機能してませんでした。

今回は事前にしっかりと啓蒙活動をしたそうですが、どれぐらいの割合で三人の候補者を記入したかは不明です。

で、先の三者で全体の92%の得票数。

第一回投票で過半数を採った候補者が居ない場合は、上位二者のみを残して三位以下のすべての候補者は脱落となる。

次は、ラニル候補(三位)以下の候補者の投票用紙を見ていく。

手順としては次に見るのはラニル候補を支持していた有権者の投票用紙。

そこに

1 ラニ

2 サジット

3 アヌラ

と記入されていれば、この有権者の票はサジットに移行する。

 

例えば、アヌラ候補が42%、ラニル候補17%だったことから、9%がアヌラ候補に移行すれば終わり。

9/17*100=53%

つまりラニル候補の支持者の内、53%が二番目の支持者としてアヌラ候補を記入していたら、ここで終了。

まぁ実際にはそんなことは無いでしょうから、四番目五番目の獲得上位者の投票用紙を見ていくわけです。

三位まで各理由としては、二位まで見ても決まらなかったときの保険ですね。

 

これ、可能性としては三位まで見ても決まらないことも有り得ると思うんですけど、その場合の選定方法は分かりません。

選挙法に関するPDFはあるんですけど、ごめんなさい。

読む気しなくて。

 

まぁ、いいや。

第二回もしくは第三回を戦い、過半数を取った時点で当選です。

最終的には全ての投票用紙を確認して獲得票数を集計します。

そして結果は、

アヌラ候補が56%、サジット候補が44%で決着。

 

選挙管理委員会のデータを見ると、結局はほとんどの選挙区でアヌラ候補が獲得数一位。

で、サジット候補が一位の七地区(トリンコ、アンパーラ、バウニヤ、バティカロア、ヌワラエリヤ、バドゥッラ、ジャフナ)では三地区(トリンコ、アンパーラ、バドゥッラ)以外で、アヌラ候補が三位になっている。

逆に言うと、七地区の内の四地区でサジット候補とラニル候補が票の食い合いになってしまったということ。

あと、大票田で弱かったね。

22の地区のうちサジット候補が優勢だったバドゥッラでさえ、人口で言えば9番目ですから。

そして、その有権者数は上位三地区それぞれの半分ほど。

ガンパハ、コロンボ、クルネーガラ、四番目でキャンディ。

このあたりで勝てないと無理だよね。

 

なかなか見ごたえのある選挙でした。

 

実は新しい法律が施工されて、そのお陰で真偽の程はともかく、選挙前に候補者の収入と負債に関するレポートが提出されており、公式なデータとして今後は利用できるのも面白い。

例えば、ナーマル・ラージャパクサの収入は、455,000ルピー。

負債は8000万ルピー。

日本円で言えば、月収20万で4000万の借金。

事実だとしても日本ではあり得ない数字なんですけど、スリランカでは、こうゆうこともあるか。

まぁ、100%虚偽申告と思いますけど。

 

そして45万ルピーしか収入がないのに、個人的に2億ルピーのローンを提供していて、毎年300万ルピーの収入があるとか。

これは月収45万ルピーに含まれてますよね?

ちょっと良く分からん。

45.5万ルピーの月収のうち、20.5万ルピーは国会議員としての収入。

残りの25万ルピーは、2億ルピーの個人ローンによる金利収入ってことですかね。

 

このローンというのは定期預金と考えても良いかもしれないね。

どちらにしろ、この2億ルピーの原資をどうやって確保したのかは、誰も知らない。

 

とにかく、汚職防止法が施行されて、国会議員(現時点では大統領候補)の財務状況が(一応)詳らかにされたというのは、素晴らしい。

 

もう一個史上始めてという事態が発生していて、それは、与党でもなく野党第一党でも無い候補者が当選したというのも初めてのことらしいです。

 

 

 

とにかく、大きな混乱もなく平和裏に選挙が終了したのは本当に良かった。

 

良いか悪いかは置いておいて、今回の選挙は、今後のスリランカに大きな影響を及ぼす気がしますね。

 

ちょっと長くなったのでディサーナーヤカ次期大統領については別で書きます。