キリノッチ給水塔

ジャフナ旅行の最初の目玉はキリノッチ。
北部スリランカの重要な拠点だ。


LTTEタミル・イーラム解放のトラ)がジャフナを政府軍に制圧された後、
根拠地として使用していた街。


タミルタイガーと政府軍による奪い合いが繰り返され、
その度に多くの犠牲者を出した。



これは2009年にタミルタイガーによって爆破された給水塔。
政府軍にキリノッチを奪還されそうになった際、街のインフラを破壊して逃走したのだ。
その他、井戸を爆破したりもした。
北部地域は山間部が少なく、水源の確保が生活にとってとても重要なのだ。


キリノッチは交通の要衝でもある。
この街に通じる道路をタミルタイガーが支配し、
その左右には広大な地雷原が広がる。
道路を迂回されないようにタミルタイガーが敷設したのだ。


これは未だに除去されておらず、地雷の存在を示す赤いドクロのマークと、
黄色いテープがそこらじゅうに貼られている。


内戦の傷跡は、まだ癒されていない。