ダダコラ

仕事終わりでキャンディ。


5時近くに出たので、週末のラッシュに掛かった。
普段、あんまり追い越しとかしませんけど国道に出たところで先行車があまりにものんびり走る車だったので、追い越し。


すると、警察官が出てきて停車を指示された。


一瞬、そのまま逃走しようかと思ったのですが、止まりました。


「追い越し禁止区間での追い越しですね」
   「えっ!?ちゃんと点線区間になってから追い越ししましたよ」
「見てたから、ね」


大人しく免許証を出す。
こういう時はシンハラ語で話して仲良くなったほうが得なのか、英語で話して相手が面倒になるのを期待するほうが得なのか悩むが、今回は英語でやってみた。


「韓国人?」
   「いえ、日本人です」
「そっか、保険証書も見せてもらえるかな」


車に一旦戻って、保険証書を取ってくる。
もう一人の警察官に提出。
「違反切符切りますからね、あなた韓国人?」
   「いえ、日本人ですけど、こっちでスリランカ人と結婚してます」
「罰金は郵便局で払うようにね」
   「郵便局?警察署行かなくて良いの?」
「うん、郵便局で払ってもらう」
   「ふーん、OK。なら問題無いです」
「・・・。おーい、どうする?・・・うん。・・・ああ。よし、行っていいですよ」
   「えっ?良いの?」
「うん、問題なし」
   「ありがと!!」


そのまま急いでハグして立ち去りました。


英語でやり取りしたことが効果的だったのか?
はたまた、郵便局での支払いをすんなりと承諾したことから、袖の下が取れないと判断し、切符切るだけ面倒だと思ったのか分からないが、とにかく見逃してもらえた。
っていうか、元々追い越し禁止区間じゃない気がするんだけどね。


なんにせよ助かりました。


で、そのままキャンディに向かうのですが、目の前を走るLボード(仮免許みたいなものリミットなのかライセンスなのかラーニングなのか不明)の車。
携帯電話片手に、話ししながらの走行。
良い度胸してます。
いつ死んでも悔いはないってことでしょうか?


こうゆうのを取り締まって欲しいもんです。


地元に戻ってお寺に車を停める。
お坊さんは留守でしたが、そのお坊さんのお父上が出迎えてくれた。
もうすぐ90歳。
家で面倒見る人が居ないので、出家した息子のお寺に住んでいる。
いつもお寺にいるので「あんたの車は、ワシが警備しとくからね」と言ってくれる。
その代わり、タバコ代を請求されるという流れ。


毎回、車を出し入れするたびに小銭をせびられるので、面倒ではあるのですが、駐車料金だと思って渡してます。
ただ、お坊さん(息子さん)は、そうやって父親がお金をもらってタバコを吸うのを快く思っていない。
健康のこともあるし、世間体というか、やっぱり禁煙のお寺の敷地内で出家したとはいえ元家族がタバコを吸うのは恥ずかしいのかもしれない。
なので、こっそり渡す。


我が家ではこのお金のことをダダコラと言っている。
ダダコラとは、違反切符のこと。
今日は危うく本物の違反切符を支払うところでしたけど。