労基に行くのも何回目だろうか。
社会保険でトラブル続きなのです。
こちらの制度として、公務員には年金があるけれど、一般の人には年金が適用されない。
その代わりに退職金のようなものがある。
労働者が8%。
雇用者が12%。
これを毎月積み立てていって、退職後(女性なら50歳から、男性なら55歳から)に金利と一緒に受け取る仕組み。
期間従業員は支払う必要が無いとされているけれど、それを悪用するのは厳禁。
例えば、二ヶ月働いてその後二ヶ月休養。
この場合なら問題ないけれど、二ヶ月の契約を随時更新していくのはダメ。
で、この積立をやっていなかった。
以前のディレクター曰く「定年で退職した人間には適用されない」とか、「彼らが8%を支払いたくないと言ったので・・・」なんて事を申しておりますが、どちらもダメ。
定年で退職した人間に適用されなければ、雇用主としては若年層よりも退職者を優先雇用しかねない。
また、例え本人が支払いたくないと言っても、給与から天引きする義務は雇用主側に課せられている。
退職してしまった人間からは、給与からの天引きが出来ないため、本来であれば従業員が支払うべき8%も雇用側で支払わねばならない。
また、遅延した期間に応じて最大で50%のペナルティが課せられる。
なので、12%で良かったものが(12%+8%)✕1.5=30%の支払いをすることになる。
これも「最大でも50%」なので、逆に言うと10年とかの長期間になると、金利分得したりする事もあるけれど、それは制度の問題点でしょう。
今回の退職者も、本人の希望によって支払いをストップした人。
勿論、それでも天引きする義務があったわけで、雇用側の怠慢に他ならない。
しかし、それを理解したうえでも我が上司は納得できていないご様子。
「なんで8%分もこちらが負担しなければならないのか!!」
→これは給与からの天引きと定められているから無理。
「なら、支給額から8%分をこちらに戻せば良いじゃないか!!」
→支給するお金は給与ではありません。
また、退職後の生活を守るために積み立てていたのですから、
その支給金を減額するなんて、本来の趣旨から外れる。
「だったら、サインなんかしない!!」
→でしたら、私も今後は労基に行きませんよ。
それに滞り無く受給手続きを進める義務が雇用側にあるのですから、
無用に手続きを遅らせるのは違法です。
「そもそも奴らが払いたくないと言ったんじゃないか!!」
→それでも義務が課せられているのは雇用側です。
「そんな事なら支払いしたくない人ばかりで、人なんか雇えないぞ!!」
→現に今の従業員は支払いに応じていますけど?
それに、そこを確認するために雇用契約書を作成するわけです。
ここは、それすらも作ってなかったですけど。
「そしたら、雇用する時に社会保障は要らないと一筆書かせたらどうだ!?」
→それも違法です。
過去に同様なことをやって、今になって問題視されている事でしょ。
「だったら奴らの払うべき8%を抜いて12%だけ納めれば良いじゃないか!!」
→雇用側に課せられているのは、
従業員から8%天引きして、12%を付け足したうえで20%分の金額を
納めることです。
12%だけ納めるのは不可能です。
あと、天引きと規定されているので、
未払いの給料からは8%を天引きできますが、
支払い済みのお金は、従業員の財産ですし、
そこから徴収することはできません。
「だいたい、奴らが払いたくないと言ったんじゃないか!!」
→ループ
労基のホームページに、このQ&Aを記載したほうがイイと思うね。
うちの妻が「加齢で、脳細胞が死滅してるんじゃないの?」なんて悪態をついてましたが、最近になって思うのは、もしかして当たらずといえども遠からずってことかもしれないな、と。
広汎性発達障害というのがある。
いわゆる「アスペルガー症候群」と呼ばれていたものですが、分類方法が変更されて「自閉症スペクトラム障害」と呼ばれるようになっています。
知的な発達が阻害されないため、「ちょっと変わってるな」と言った程度の周囲の認識で放置されている場合が多い。
1. 明確な指示がないと動けない
2. 場の空気を読むことができない、空気に沿った対応ができない
3. 冗談が通じず、会話の行間や間を読むことができない
4. 曖昧なことを理解できない
5. 好きなことは永遠とやり続けてしまう、話し続けてしまう
6. スケジュール管理ができない
7. 自分が興味のないことは頑なに手を出そうとしない
8. 急な変更にうまく対応できず、だまされやすい
9. 名前を呼ばれないと自分だと気が付かない
10. 相手の気持ちをおもんぱかれない、人を傷つけることを平気で言う
こういった特徴が挙げられるわけだけど、私の勝手な判断では、2.3.4.8.10と、少なくとも半分は彼に当てはまっているように思える。
脳の機能障害ですから、本人に悪気はない。
そこを理解したうえで対応すれば、不要な衝突は避けられるのかもしれないと思った次第です。