カラス

今の家。


道路側にテラスのようなエリアが有る。
2階の玄関正面、車庫の上部です。


そのテラスから1メートルほど道路側に電線が走っている。
細い線をまとめて、親指と人差指で作った輪っかぐらいの太さ。
そこにカラスが一羽。


口には大きめのパンを咥えている。
そのパンを撚り合わさった電線に、落下しないように丁寧に置く。
上手いもんです。
そして少しちぎり取っては食べていく。
お上品です。


何回かに分けて最後のひとかけら。
向かって左側に置いてあったのを、なぜか右側に置き直してから咥える。
デザート感覚でしょうか?


飲み下そうと一瞬だけくちばしを緩めた、その時。


パンくず落下。


カラス、私の方を見直す。


「えっ!?俺のせい?」