フィールドトリップ

※注意 無事に帰ってきてます。現在3月9日。


昨日も遅くまで酒を飲み、朝はゆっくり寝ていたい気分だった。
同室のY氏が早くに目を覚ましたらしく、何気なく声を掛けた。
「天気どう?山、見える?」
カーテンをちょっとだけ開けて外の様子を確認してくれたY氏。
「・・・ヤバイっすよ」


即効で飛び起きて、カメラを手に。
フェンスを飛び越しそうな勢いでベランダに突っ込むと、そこには雄大なヒマラヤが!!

これだよ、これ。今回のメインディッシュはこれでしょ?


昨日一緒に飲んだT氏を誘って、街へ繰り出す。
湖に浮かぶ小島にボートに乗って行く。
あるネパール隊員はドラクエの祠みたいでカッコいいよと言っていた。


島に上陸したときには耳の奥から、ザッザッザッザッ・・・と聞こえた気がした。


朝から満足度が高いけれど、ここからが研修本来のメインディッシュであるフィールドトリップ。
四チームに分かれてそれぞれ別のサイトに。
自分が行ったのはベグナスという地域で、体験型農業自体を一村一品のプロダクトとして売りだそうとしている場所。
でもこのプロジェクトは始まったばかりで充分に機能してるとは言えない状況。農家さんを組織に取り込む段階を終了し、資金援助や技術指導の結果、各農家さんの生産物が市場価値を持つようになりはじめているところ。
今の段階ではツーリズムを目的にした観光客は来ていないし、ツーリズム自体で現金を得るシステムも無い。まだこれからといった感じ。
魚の養殖、畜産、コーヒーの組合に所属する農家さんを訪問したが、ここに全て書くのは無理。でも、いくつか考えさせられる事柄があった。
上手く廻っている組合に共通するのは「自分たちに必要な事柄を把握している」という事。技術や資金などの不足をしっかりと把握し、資金援助があったときにその資金を効果的に活用できている。
何をするべきかの答えも自分たちで持っている。
そんな組織には外部からの手助けは必要無いのかもしれない。資金だって自分たちで確保出来る。
今回の一村一品のプロジェクトも、上手く廻っている組織を取り込んで、あと乗りしてるといった感じが否めない。ま、結果として相乗効果が得られれば良いのかもしれないけれど。