国際結婚7

結婚式当日編


ホロスコープではサインの時間は11時19分ということになっていた。
細かい理由は分からないが、この正確な時間は教えてはいけないと言われた。
(当日までは、ってことです)
なので「11時頃に」って感じで出席者には伝え、
当日は10時頃には来て下さいと、お願いしてあった。


朝から料理の準備をして机や椅子を搬入して、
飾りを整え、最後に掃き掃除をして着替え。


10時を過ぎるとポツポツと出席者が到着。
その度に謝意を伝え、お茶を出し、お茶請けをすすめる。
11時にはほぼ全員集まり、時計を気にかけるようになる。
時間が近づくと机に婚姻届が置かれ、椅子に座るよう促される。
誰の時計で時間を合わせるのか相談。
だってそれぞれ違う時間を示しているし、
時計を持っている人たちも、果たして自分の時計が正確なのか自信が無いのだ。
分単位の細かい指定があるにもかかわらず、
運用段階ではこの杜撰さ。
さすがです。
そんな事を考えてる間に11時19分。
俺からサイン。
彼女、新郎側の証人二人、新婦側の証人二人。
次々とサイン。
起立するように言われ、誓いの言葉。
グラマーニラダーニが唱える言葉を、意味も解らず復唱。
しっかりと聴き取れず、ムニュムニュゴニョゴニョ。
周りからは噛み殺した笑いが漏れる。
そして、最後にグラマーニラダーニのサイン。
これで二人は夫婦になった訳です。


11時59分には指輪交換。
オイルランプ点灯。
キリバットの食べさせ合い。
ひとしきり写真を撮影し、祝い事用に準備された食事。
談笑。
そして、さっきとは別に用意された昼食。


鱈腹食べた1時間後にお昼ごはんって・・・。


まぁ、自分は男連中とアラックを飲みつつ軽く食べたけれど、
これは、時間的に厳しいです。

これが祝い膳のような軽食。

そして、これが昼食。


近所の人や親戚が、手分けして作っていたという事もあって、
明らかに作りすぎ。
ちなみに、机に並んでいる量の4倍ほどが用意されています。
立食パーティーは人数分×0.8から0.9というのが料理を余らせないコツ。
採算重視のホテルなら大目玉ですわ。
まぁ、スリランカでは料理を持って帰ってもらうのも良くあるケース。
日持ちするものばかりなので、当日の晩御飯と翌日の朝ごはんの分を
近所の人には責任をとってもらう意味で持ち帰ってもらった。


式を終えて片付け。
ちょっと休んだら、夕方にはグラマーニラダーニの家に挨拶。
サインを終えたあと帰宅されたので、無事に終わったことを報告し、
お礼の品を手渡す。


これで、やっと終わり。
あとはグラマーニラダーニが役所に提出して受理されればOK。
今後は日本側への登録を残すのみ。