ガイド用に

数ヶ月に一度のペースですが、友人を主体に
仏歯寺を案内することがある。


そんな時、いままで調べた事柄を頼りない記憶を基に伝える。


仏歯の由来から始まり、神仏習合ともとれるスリランカ仏教の流れ、
大乗仏教とのつながり、自爆テロの件などなど。


こういった事柄を説明していくと、
たまに突っ込んだ質問をされることがある。
LTTE設立のそもそもの発端は?」
「ヴィシュヌってヒンドゥーではどんな神様だっけ?」
「仏教の守護神ってことは神様と仏様ってどっちが上?」
「今って雨季?」


こんな感じで結構いろんな角度から攻められます。


ガイドのようなことをして、うまく説明できなかったことに関しては、
自分でもある程度細かく調べるのだけれど、
それを改めて纏めるような事はしてなかった。
調べても判らないことも多いしね。


でも、記憶と記録を蓄積していくことは悪いことじゃないと思い、
少しずつですが書き残していくことにした。


とりあえずは仏歯寺での説明がパーフェクトにこなせるように、
仏教の流れをまとめ始めた。


しかしこれが一筋縄でいかない。


仏教を語るには大乗仏教上座部仏教の話は外せないし、
ブッダの事をまとめるにはバラモン教ヒンドゥー教について、
密教の流れを組む如来信仰や菩薩信仰も必要。
デーワーレにおけるヒンドゥー教の神様の扱いや、
アミニズムからくる土着信仰と仏教、ヒンドゥー教の融合、
史実と創作との違いなどなど。
仏歯寺の歴史を紐解けば、それはすなわちスリランカの歴史とも
つながってくるわけだし、
テロ事件に関して言及するなら歴代首相や大統領についても必要。
民族構成や宗教構成なんかも。


立場によって見え方が異なるというモノも多くて、
矛盾が隠し切れない。
それを説明するために調べ物がどんどん増えていき、
正直きりがない。


と、まぁこんな状況なのですが、
正直なところ、日本からの旅行者にここまでの準備は必要ない。
必要ないのですが、取りこぼしがないように準備だけは
やっておきたい。


そんな今日このごろです。