2015をふりかえる

2015年の統計情報が少しづつ出てきている。
そのなかで、交通事故死と自殺に関するレポートが目についた。


2014年から比べて両項目ともに減少はしているが、まだまだ2000人を大きく越える数字。
スリランカは昔から自殺が多く、日本、キューバと並べて比べられることが多かった。
その時に話題になるのが、大陸の東側に浮かぶ島国という共通項。
何か有るのでは?と皆が考えるが、理由は不明。


スリランカ全土で年間2000人という数字がどれくらいのものなのかというと、自殺では日本の1.5倍の発生率。
交通事故では、日本が最近になって大きく減らしていることで、その差2.6倍(同じく発生率)。



我々が中学生や高校生だった頃は、第二次交通戦争と言われた時代で、年間の交通事故死亡者が一万人を超えていた。
その後、シートベルト着用率の向上やエアバッグなどの安全設備の普及、取り締まりの強化医療体制の充実などで、事故の発生低減と事故後の重篤化回避の両面で効果を上げてきた。
今では年間4000人台。


逆にスリランカは今こそが交通戦争真っ只中。
急激なモータリゼーションで市中の車両数は増加の一途。
その状況に於いて、死亡者数が減少したというのは、ある意味凄いこと。


ただ、これがどこに起因するのかという話になると、警察や行政の努力によるとは言えない。


単純に、車が増えすぎて常に渋滞が起きており、死亡事故に繋がるようなスピードでの走行が出来ていないだけだと思う。
路面の状態も悪く、渋滞がなくてもスピードが出せない。




キャンディ県から選出された議員さんがMinistry of Highwaysの長になったことで、県内の大小様々な道の改修工事が60件ほど発生すると言われている。
それ自体は非常に有難い。
そのなかに我が家の近所の道も入っている。
以前の議員さんが選挙対策で改修工事をしたのですが、ピリマタラーワからダントレーまでの3.5キロやっただけでお金がなくなり、さらに落選してしまって工事は終了。
その続き、ポッタピティヤまでの5.5キロを終わらせて欲しい。
我が家はピリマタラーワから6.5キロなので、今はダントレーまではスムーズなバス移動。
そこから先はガタゴトしたすれ違いも厳しいような道。
改修されたら、さぞ快適だろうと思う。


ですが、スピードが出せるようになると事故も増えるのではという懸念が常にある。
「無整備、無保険、無教養」なドライバーたちがスピードの出し過ぎで事故を起こし、それで子どもが殺されるなら、道路整備は要らない。


整備と同時に教育が必要なんです。