死刑執行

オウム真理教の死刑囚。
先日執行されたばかりですが、それに続いて残りのメンバーについても、本日執行された。


これでオウム真理教の事件に関係して死刑判決が出ていた13人全員の刑が執行されたことになる。


死刑については、私自身は賛成でも反対でも無い。
というか、どちらでも良い。
犯罪抑止力として、死刑が有効であるかどうかという議論も、どっちでも良い。
法律で決まっているのだから、やるべきだとは思う。
ただそれだけ。


なので、死刑執行許可証にサインできない法務大臣は必要ないとは思う。
過去には「自分は僧侶だから」と、サインを拒んだ法務大臣も居ました。
そういう意味では今の法務大臣は、当たり前の仕事を当たり前にしているだけだと思っている。


死刑廃止が世界的流れですよ」と言われるようになって久しい。


事実、国の数では半分以上が「死刑廃止」もしくは「死刑制度はあるが実行されていない」という状況。


しかし人口分布で見ると、そうでもない。
世界人口1位の中国から20位のタイまで、14カ国が死刑制度を維持している。
ということで、人口規模で見ると死刑のリスクを持つ人口のほうが多数派なのです。



スリランカは死刑制度あり、です。
しかし、1976年を最後に凍結。
死刑判決が出ても自動的に減刑措置がなされていた。
1999年に凶悪犯罪の増加を受けて、自動的な減刑措置は廃止され、2004年の判事殺害事件を受けて強姦・殺人・麻薬に関する事件には死刑を適用するとされた。


が、実際には「制度はあるが運用はなし」という状態。
死刑囚は存在するのに死刑が為されない。


そんななかで、このたび「麻薬がらみの犯罪で服役中の「死刑囚」に対して執行提案を大統領がした」と話題に。
死刑執行人も募集中とか。



イムリーなので、取り上げてみました。



ちなみに上で「」で囲んだ文章は、あるニュースサイトに記載されていた文章。
気になるのは「服役中の死刑囚」という表現。
服役とは「懲役につくこと」であって、刑務所や拘置所に居ることではない。
死刑囚の刑罰は「死刑」であって、「懲役刑」ではない。
死刑囚は刑の執行が猶予されている状態であり、執行されれば「元」死刑囚になるだけ。


「服役している死刑囚」という表現に違和感があるのは、そういう理由からだ。