見たくないもの

職場の近くに在る車の整備工場。


そこに大破した救急車が修理中でした。
こうゆうのは見たくない。


日本でも救助ヘリから搬送者が墜落したというニュースがありましたけど、安心安全というイメージのある場所が危険に陥ったときの怖さといったら無い。


スリランカでは(最近でこそ少しマシになったけれど)救急車両に道を譲るという意識が弱い。
それどころではない渋滞で、どうしようもないという場合もあるけれど、それすらも道路わきの違法駐車が原因だったり、片側一車線のところを二列とか三列で走っているのですから、スペースを譲るのは無理というもの。


道を譲らなかった結果で、誰かの命を奪うかもしれないという想像ができない。


でも、これは国民が悪い訳では無い。
改善されていかない理由は警察なんですよ。
ルールがあっても適用されない場合、普通に考えれば無視される。
路肩どころか走行滞にそのまま停車している車にも取締りがない。


来週辺りで大統領がUma Oyaの完成式典か何かに出席するらしい。
バドゥッラまで車で移動するわけですが、それに対して「道路上の障害物を撤去せよ」との指示が、我々の工事区間でも通達された。
これだって、何度言っても作業区間に車を駐車する工事関係者が多いし、道路上部の法面で作業してても普通に車を通過させるし、安全に対しての意識は低い。
それに対する警察や監督省庁の注意も無い。
誰かが死んでからでしか対処できないんでしょう。
そして、その見識が横展開されない。


かつて日本で起きた交通戦争が、スリランカでも起きている。
現状では自分の身は自分で守るしかない。