民間人閣僚ダンミカ・ペレイラ

新たに民間人の閣僚として指名されたダンミカ・ペレイラ氏。
スリランカで一番の資産家だ(マヒンダの隠し財産は不明なのでカウントせず)。


そのダンミカ・ペレイラ氏はMinistry of Technology and Investment Promotionの大臣となります。
この省には
投資委員会(BOI)
コロンボ港湾都市経済委員会
人事登録局
移民局
通信規制委員会
情報通信技術庁
スリランカコンピュータ緊急対応チーム
スリランカテレコムおよびその子会社
コロンボロータスタワーマネジメント
テクノパークデベロップメントカンパニー
インフォメーションテクノロジーパーク
ITI
スリランカナノテクノロジー研究所
スリランカ標準研究所(SLSI)
スリランカバイオテクノロジー研究所
などなど、他にも多くの機関が内包されています。


氏の就任に伴って、BOIは氏の辞職を発表しました。
というのも、ダンミカ・ペレイラ氏(面倒なので以下DP)はBOIの議長職にあったのです。
なので、それを辞職して管轄する大臣となって戻ってきたって感じでしょうか。
その他、
ヘイリーズPLCとその子会社
バリベルワンPLCとその子会社
シンガースリランカPLCとその子会社
ロイヤルセラミックグループ
ランカウォールタイルズグループ
LBファイナンスPLC
などのスリランカを代表する企業でも辞職の発表。
DP氏の会社群ですね。
取締役や会長をしてましたので。


さて、そのDPが『スリランカがドルを獲得するための12の方策』というもの発表しました。
どっかのビジネス新書みたいですね。
これで年間に80億ドルの外貨預金を獲得することを目指しているとか。

・5年間で外貨銀行預金を50億米ドル
・観光ビザの有効期間を6か月延長
・留学生の流出削減
・留学生の流入増加
・労働力輸出増
・直接投資増
・ICTの活用
・国際ハブ空港
・ココナッツの輸出
・ドル預金口座の開設、運用を開放
・電力開発の一部開放
・パームオイル資源の開発


一部被っている内容もあるし、実質は11個かな。
パームヤシはスリランカではココヤシ保護のために禁止されてますが、これは法改正かな。
でもココナッツの輸出を増やすことと、パームオイルの増産、つまりパームヤシの作付面積増加は矛盾無く出来るのでしょうか。


細かいツッコミは明日以降にするとして、DPの採用には賛成です。
懸念もあるし、その前にするべき事柄もあるのではとも思いますが、アホな盗っ人政治家を起用するよりは随分とマシな気がします。