折り紙講座

職場の福祉担当から仕事を頼まれたのは、初めて。
というか、職場の人に仕事を頼まれた事自体、初めて。


コーサラという気の良い職員。
俺と同い年。


コーサラが地域の子供会を呼んでイベントをやりたいと言ってきた。
一ヶ月ほど前だったかな。
彼の中には既にプランが出来上がっていて、
折り紙を子供たちに教えて、さらに日本が戦後どうして発展したかを話して欲しいと頼まれた。
同期と一緒に相談しつつ、当日の面倒な仕事は彼女に押し付けて、今日を迎えた。
たぶん同期の中で一番シンハラ語が出来る彼女の進行はとてもスムーズで、最初は緊張していた子供たちも次第に元気に。
簡単なところで、犬からスタート。
次は箱。
机が運び込めなかったので、子供たちは空中で折って居た。
難しいのは解るが、それにしてもヒドイ。
折り紙って言うのは、キッチリと端を合わせて折らないと次第に破綻していく。
子供にとってはとても価値のある遊びだと実感した。


次いで、新聞紙での紙鉄砲。
驚いたことに、スリランカにも似たような紙鉄砲が有り、そちらのほうが良い音がした。
日本、完敗。


そして、日本の今と昔の写真をクロスオーバーさせた映像を見せ、「自分のことだけではなく、周りみんなのことを考えた結果、日本は発展したんだよ」と適当な説明をぶち込んだ。


最後に鶴。
「隣りの友達が間違っていたら、手伝ってあげてね〜」
と言うと、代わりに折ってしまうところがスリランカらしいというか・・・。
誰かに肩代わりしてもらうことに慣れてしまっているんだな。


まぁ、なにはともあれ無事に終わって良かった。
子供たちも楽しそうで良かった。