スイスロール


スリランカのケーキは、砂糖の歯応えが楽しめるものが多い。


その中にあって、このスイスロールは意外とイケる。
なんで『スイス』なのかと疑問に思い、調べてみると、
英語ではロールケーキのことをスイスロールと呼ぶらしいことが判明。


なぜにスイス?


スイスの名物でも発祥でもないだろうに・・・。
ケーキつながりで言えばモンブラン
あれは見た目がモンブランの山を想像させるからなのだろうが。


アメリカンコーヒー、フレンチフライ、スパゲティナポリタン、
天津甘栗、インドカレーブルガリアヨーグルト、ボストンバッグ。


最後のは食べ物じゃないか。


それにしても地名のついた食品の多いこと。
そこで生産されているわけでもないのに。


フランスにはAOCという原産地の呼称を管理するための法律がある。
チーズやバター、有名なところではワインなどの酒類
決められた生産地で作ったものでなければ、その地名は使用できない。
例えばシャンパンはシャンパーニュ地方で作られた物のみに与えられる名前。
なので日本の某メーカーは、お酒ですら無い清涼飲料に付けていた
『ソフトシャンパン』という名前を変更して『シャンメリー』にした。
シャンパンとメリークリスマスの融合か?
この事実からはクリスマスの需要が圧倒的に多いんだろうなと推測できる。
いや、問題はそこじゃない。


今後、今以上に地名や産地がブランド化されていくならば、
上で挙げた食品たちはどうなるのかという疑問が湧いてくる。


スイスロールはロールケーキでOK。
モンブランは、、、栗とラーメンが上に乗っているケーキ。
アメリカンコーヒーは薄いコーヒー。
フレンチフライはフライドポテト。
スパゲティナポリタンはケチャップスパ。
天津甘栗は石焼甘栗。
インドカレー、、、う〜んインド人に作らせろ。
ブルガリアヨーグルトはブルガリアから持ち込んだ乳酸菌で作ったヨーグルト。
ボストンバッグ??
ボストン大学の学生がかつて愛用していた形のバッグでいいだろ。
『かつてプリンスと呼ばれた男』みたいでカッコイイじゃないか。


いや事実、知り合いの和菓子屋で作っていた栗まんじゅうで
栗が入っていないと問題になったことがあるんだよ。
それはただ単に見た目が栗の形をしていただけのまんじゅう。
PL法が施行されてクレームが付いて、結果名前を変更した。
その名前は






『栗型まんじゅう』







読みなおして気付いたけれど、上の食品
現地には無い日本独自の食べ物がかなり混じってるな。
ま、いいか。


いずれにしても名前を付けるときは慎重に。
農産物も同じ。
日本で作ってるのに『インカの目覚め』とか『アンデスメロン』とかさ。
『安心ですメロン』を省略して『アンデスメロン』って・・・。
ふざけてるとしか思えない。


ちなみに先程の栗型まんじゅうの息子が、こんな文句を言っていた。
「じゃあ、メロンパンはどうなるんだ!!」って。
俺は言ってやった。
「原材料に栗を使えば済んだんじゃないの?」って。


長文失礼。