ナベの衝撃

結局今日は、昨日と同じ鍋を作った。


昨日の分で、出汁が充分に出ているので特に調味料は足さない。
ダシでダシを取るのだから、旨いに違いない。
ちょっと違うが、「追い鰹」的なアレですわ。


あと、これはあんまり言わないほうが良いのかもしれないが、食べ終わって残った骨も再投入してます。
自分一人で食べるから出来る技ですな。
「食べ終わったケンタッキーフライドチキンの骨で取ったダシが絶品スープになる」と話題になるぐらいだから、この骨からもまだまだ旨味が抽出できるはず。


ナベのあとに雑炊を作るぐらいでは、昨日炊いたご飯が消費できないので、横でチャーハンを作る。
これはすぐに食べた。
雑炊用(二度目)の分は別に残してあるので、あとで食べます。


で、結果出来上がったナベですが、当たり前ですが旨い。
昨日より格段に旨い。
やばいな、これ。
永久に抜け出せなくなるぞ。
回数を重ねれば重ねるほど旨くなるのであれば、もはや途中で離脱することが叶わない。
だって、そうでしょ?
そりゃ、飲んだり蒸発したりで水分が減った分、あらたに水を足すので、その段階で味は薄まる。
でも、旨味成分の構成要素はどんどんと増え、その複雑に絡み合った旨味は、海原雄山でも紐解けなくなってくるに違いないのだから。


例えば、明日。
これに魚系の素材を加えるとしよう。


鶏肉は主にイノシン酸グアニル酸
鶏ガラはグルタミン酸
これだけでも旨味の三大物質が均等に摂取できている。
そこに魚。
魚はイノシン酸だ。
これで、バランスが一気に傾く。
次の日には昆布でダシをひいてみよう。
ほら、今度はグルタミン酸に傾くわけだ。
そして干し椎茸。
これでグアニル酸を大量に確保。


いろんな旨味バランスで飽きの来ない鍋生活。
ナベフォーエバー。
アンリミテッド・ナベ。
エターナル・ナベ。


今のうちに名前を考えて、商標登録をとっておくべきかもしれない。


土鍋の縁に付着した汁が、強火で炊かれて焦げ付く。
これがまた、たまらない香気を放つのだ。


そうだ、明日はもやし入れよう。
いま、育成中なんです。
豆からも旨味出ます。
グルタミン酸


あ、トマトも冷蔵庫に残ってたな。
これも入れよう。
トマトもグルタミン酸です。


こうなったら、週末コロンボに上がった時にでも干し椎茸を買ってこなければならないな。
あれでなきゃ、グアニル酸を増やせない。


いま、日本は冬でしょ?
一人暮らしなら、是非挑戦してみると良い。
料理自体も簡単だし、その旨さは実証済みなので。