仕事とお酒

仕事上で上司に飲みに誘われることはサラリーマンなら普通にあること。
サラリーマンでなくても、取引先の接待なんかも良く有ること。


私はそういった飲み方が、まぁキライ。


キライですが良い歳した大人なので参加します。


昔の話ですが、日本で営業をしていた頃。
お客さんを大勢呼んで上司と私で接待をした。
旅館に泊まって、コンパニオンを呼んで大いに盛り上がるわけだ。
私はといえば、コンパニオンを横に侍らせることも出来ず、お客さんに酒を注ぎ廻り、コンパニオンさんに発破をかけてお客さんに楽しんでもらうことに精を出す。


お客さんにお酒を注げば「ご返盃」ということで飲まされる回数も自然と増え、まぁ当たり前ですがヘベレケ。
で、宴会終わりで何を思ったか家に帰りたくなってしまって車に乗り込み、飲酒運転。
今となっては時効ですし、良いでしょう。
その旅館から家に向かい飛び出しました。
細い路地を走り、国道に出るつもりでしたが、出来ませんでした。
路地が国道に対して約30度の角度を保って緩やかに合流していくかに見えて、実際は最後の部分で角度を変え、国道に直角に合流する。
それが酔っ払った頭では認識できず、そのまま国道の歩道に突っ込んだ。


歩道と車道を分かつガードレールと歩道を挟んで反対側のブロック塀。
その車両一台分ちょうどの幅で存在する歩道に、私の運転する車は吸い込まれていきました。
信号用のポールとブロック塀で、左右のサイドミラーは綺麗に取り除かれ、段差を勢い良く越えていったことで車軸は歪み、その衝撃でエアバックは大きくふくらんだ。


怪我はなし。
被害者もなし。
物的被害は信号用のポールがちょっと傷ついた程度。


その代わり車は廃車です。


そのまま警察の事情聴取を受けると飲酒運転で捕まってしまうし、フロントガラスも大破して、オマケに雨が降り出してきたので、歩いて旅館に帰り、一眠り。
朝起きて、上司に報告。
「怪我はなかったのか?なら良い」と言ってくれたあの上司は、素晴らしい上司でした。


後の警察による事情聴取では「上手いこと隙間に入ったねぇ。どうやって引っ張りだそうかねぇ、この車」と言われるほど歩道にジャストフィット。


これ以来、飲酒運転はしないことに決めた。


昨日も飲みに誘われたのですが、車でしか参加できないので食事だけで帰宅。
酒も飲めない、飯もそれほど美味しくない、しかも会社の飲み会。
参加する意味が有るのでしょうか。
甚だ疑問です。


でも参加します。

いい大人ですから。


サラリーマンというか、大人って大変ですね。