もはやバイオテロリズム

スリランカのキャンディ県、ヤティヌワラ地区と言うのがワタシの住んでいるエリアなのですが、人口10万人(キャンディ県の人口が140万)ほどの田舎町です。


そのヤティヌワラ地区全体で9箇所のワクチンセンターが設置されて、それぞれ三日間稼働して地区内の対象者にモデルナワクチンを接種した。
センターによって数字の大小はあるのですが、おおよそ1万人ほどが一つのセンターで接種した計算。


我々が接種した小学校で、接種証明書にゴム印を押していた職員がコロナに感染していたと判明。
この経緯を聞くと、これはもはやバイオテロリズムだと思える。


我々のセンターは25日から27日までの三日間。
その前の三日間は隣の地域で接種していた。
その2地域で手伝いに駆り出されていた役所職員が、26日の午後に体調不良言って途中帰宅した。
翌日になってそれがコロナだったと連絡が入った。
妻の連絡網に。


その後、情報を集めたところで判明したのはアホみたいな事実。


当該女性職員は体調不良でPCR検査を受けた。
その具体的な日付は明らかになっていないが、PCRを受けたにも関わらず自主隔離することなく仕事に来ていたとか。
この間の仕事はつまり、ワクチン接種関連業務。
PCRの結果が出る期間を考えると検査を受けたのは22日とか、その辺り。
隣の地域でワクチン接種を開始した日。
その職員は三日間のワクチン接種に従事し、我々の地域でも丸二日作業をしたあとに、早退。
その時もコロナ陽性とは告げず。
あれだけの密集環境にコロナの可能性を自覚した人間が紛れていたことの怖さ。
未必の故意というか、完全にテロでしょ。


一日1万人が訪れた場所で延べ5日間。
ゴム印を押していたのは2人ってことなので、少なくても2万5千人がコロナ陽性者と直接接触していた。
車の運転とかも同じことだけど、個人の軽率な行動で簡単に人を殺すことのできる社会というのは、ある意味恐ろしい。