スリランカの現状と展望

一昨日、スリランカでは大統領による会見が行われ様々なことがらに対して説明がなされた。


まずはワクチンについて。
9月末までに対象者(30歳以上)に対して1300万回のワクチン接種を終わらせるとのこと。
去年のセンサスで0~24歳までの人口構成は37.69%となっている。
人口を多めの2200万。
30歳以上ではなく25歳以上でみても対象者は1370万人ほど。
つまり、対象者への一回目の接種は終わらせるという事か。
今日までに257万人が一回接種。
88万人が二回接種。
1300万回に過去の接種分を含むのか言及されていないので少なめに考えるとして、残り900万回ぐらいか。
(1300-257-88-88)/90日≒9.6万回/日の接種が必要。
なるほどね。
まぁ、一応書いておきます。
今までの一日当たり最高接種回数は10万人に届いてません。
なので、まぁ不可能では無いですけど、相応な努力は必要って感じですかね。


化学肥料については、使用禁止する方針は撤回しないと。
次のマハ期(9月から2月の時期)には充分な量の有機肥料を用意できるとの事。


ドルの流出を防ぐ為に、政府が海外からの生活必需品以外の輸入を急に停止した事で、ヤードにコンテナが止め置かれているのですが、それを引き取る許可がいくつかの業者に出された。
しかし引き取るには、コンテナ使用の割り増し料金と、止め置き期間のヤード利用料をドル払いする必要があるのかな?
で、中央銀行にドルを両替に行っても追い返されるとか。
ドル無いらしいです。


そんな状況で、有機肥料は輸入出来る?
それってつまりはドルを使わない取引ですよね。
例えばですが、中国の通貨である元を使用して購入できる国と取引し、元で支払い出来る国の業者に運送を頼み、元で精算できるヤードのある港に輸入すると。
そうゆう理解でよろしいでしょうか?


2020年の政府歳入が1兆3800億ルピーだったとも発表されました。
日本円で7700億円ほど。
このうち2600億ルピー(1450億円)がコロナ対策に使用されたとか。
これを見ると、やはり経済小国へのコロナの影響は凄まじいものがありますね。
去年の話なんで、ワクチン購入とか始まって無いですからね。
なのに歳入の5分の1が消えて無くなったということです。


この他にも製薬産業を育成するとか、荒唐無稽な話もありましたが、あんまり中身のない一時間でした。
庶民が知りたかったのは、上で書いた話では無く、元死刑囚の恩赦、ガソリン価格高騰への対処、バシル・ラージャパクサの大臣への民間登用に関してだったんですけどね。
全く触れてません。


恩赦については書きましたけど、他の2つは書いてませんでしたね。
ガソリンは、まぁそのままの話です。


バシルの話は明日にします。