バシル・ラージャパクサ

バシルはマヒンダ・ラージャパクサ元大統領、そしてゴタバヤ・ラージャパクサ現大統領の弟。


マヒンダが大統領だった時代(2005/11月から2010/01月)に初の国政選挙にチャレンジし当選した(2007年)。
その時、もう50代後半です。
当選したと言っても「ナショナル・リスト」といういわゆる比例代表制にようなシステムを使っての当選なので、まぁお兄ちゃんの七光りですね。
で、二期目と言っていいのか、2010年に再選を果たし国会議員四年目で財務大臣に抜擢される。
スゴイデスネ。


で、マヒンダの時代が終わり本人も落選。


今回、「ちぃ兄ちゃん」ことゴタバヤ・ラージャパクサが政権を奪取したが、その選挙には出馬せず。
なぜなら、落ちちゃうんで。
本人のみならず「ちぃ兄ちゃん」にも負の影響が出るかもとのことで、出馬させて貰えなかったとかなんとか。


なんで、今は一民間人です。


そして問題は昨日書いたとおり、バシルが近々大臣として国政に復帰すると言われている。


いわゆる「民間登用制度」の濫用ですね。


チャーマル79歳 前議長、現灌漑大臣
マヒンダ 75歳 元大統領、元&現首相
ゴタバヤ 72歳 元防衛大臣、現大統領
バシル  70歳 元財務大臣、現一般人


ナーマル 35歳(マヒンダの息子)
        現ユース&スポーツ大臣


その他にもラージャパクサの系譜で政治家という人は多いのですが、まぁこの上から四人の兄弟が四天王で、ナーマルが次世代枠ですね。
ちなみに長兄のチャーマルが、先日書いた用水池の問題の担当大臣。
議長っていうのも序列でいうと大統領、首相に次ぐ第三位ですので、有力者です。
順調に権力の継承が進み、御先祖たち(政治家一家です)も喜んでいることでしょう。
大統領の権限強化が進みすぎてるので、それを解消しない限り、ラージャパクサ王国は不滅です。