スリランカのニュース

最近スリランカを賑わしているニュースはパンドラ文書。
昔の水道省の副大臣でラージャパクサ一族のメンバー、ニルパマ・ラージャパクサの名前がリストにあった事。
チャマル、マヒンダ、ゴタバヤ、バジルの4兄弟の従姪、つまりいとこの姪。
ナマルの再従姉。
彼女が少なくとも180億円以上の資産を持っていたと明らかになった。
そして、政府が契約する海外コンサルタントと恐らくは随意契約をして、オーストラリアとロンドンに邸宅を、そして少なくない美術品の購入資金に充てていたとのこと。
自分で用意した資金を自由競争で勝ち取った契約によって増やしたのであれば、スリランカの法律で裁くのは難しいかもしれないが、政府との契約に便宜を払って手数料を受け取っていたのであれば、背任行為の疑いは濃い。
恐らく真っ黒でしょうけど、どこまで現政権が対応できるか。
だって、大統領、首相を含む閣僚5人の親戚ですからね。
中途半端に落としどころを持ってくる可能性も大きいです。
その場合は、次の選挙が荒れますわな。


あと、米の公定価格が廃止されたと以前に書きましたが、続いてセメント、小麦粉、LPガス、ミルクパウダーも廃止されました。
市民生活を急な値段変動や不当な高値から守るという理由で公定価格を導入していたはずですが、言い訳が知りたいところ。


そしてニンニクの取引における収賄
輸入したニンニクはランカサトサという政府系のスーパーマーケットで445ルピー/kgで販売されることが閣議決定されていたにも関わらず、サトサの倉庫からコンテナ2台分およそ55トンが請求書も作成されない状態で第三者に販売された。
その時の値段が135ルピー/kg。
実際には、このニンニクは放棄されたという手続きが取られており、捨てたと偽って販売していた訳です。
この時期、ニンニクはサトサから卸売りすることは禁じられており、背任行為、収賄罪、不法販売の罪に問われる事になる。
貿易省の大臣は、この事件で管理責任を問われて辞任要求を突きつけられていますが「サトサでのこのような詐欺事件は初めてではなく、前政権時から数えても六件確認されている」という、特大の墓穴を掘っており、管理能力と責任意識の欠如を示してくれています。


さすがです。
スリランカ人は「中国の汚職はヒドイ」と認識しているようですが、腐敗認識指数とか腐敗指数とかでは、ほぼ同位ですからねスリランカ
そして汚職が蔓延る国は汚職の件数も多いし、捕まっても警察や司法でも汚職が多いってことですから、罪になりにくい。
これ、負のスパイラルですね。