聖なる山

みなさん明けましておめでとうございます。
本年も「ランカでカレー三昧」をよろしくお願いします。


時間は過ぎて現在1月の4日ですが、年末年始のランカの様子をお届けします。

晦日からスリランカの霊峰スリーパーダに登り、御来光を拝んできました。スリーパーダはスリランカ随一の聖地で、その頂には「聖なる足跡」がある。仏教徒は「ブッダスリランカを訪れた際に残した」と言い、キリスト教徒は「アダムが楽園を追放された時」の足跡、イスラムは「アダムが地上に降りた時」、ヒンドゥーは「シヴァ神」の物と信じている。世界の四代宗教が揃って聖地と崇めている、そんな場所が他にあるだろうか。
麓の日本寺を早朝3時に出て、標高2238mの山の頂を目指す。すれ違う人たちに神の御加護がありますようにと願いを込めて民間伝承の歌を歌う。それに応えて歌を返してくれるランカ人は、みんなニッコリと微笑んでくれていた。


三時間ほどかけて登ると、山頂はすでに人、人、人。そんな中、初日の出を拝めるポイントを確保できたにも関わらず、雲が・・・。残念。


それでも360度、全ての山を見下ろす絶景。
本当に最高の眺め。
そして最低の眺めも・・・。

聖なる山は、ゴミの山。


信仰の対象になっているのに、この有様。ランカ人の感覚、信仰心を疑う。
しかし毎年恒例のゴミ拾いをしながらの下山に、ランカの若者が自主的に参加してくれた。
まだまだ捨てたもんじゃないな、スリランカ