病院のシステム

スリランカに来てすぐに新型インフルエンザで入院。
ネパール研修から帰国して体調を崩してお世話になり、
今回のデング出血熱。
スリランカの病院にも多少詳しくなった。


スリランカの(私立)病院は日本とシステムがかなり違う。
国立の病院に関しては基本無料のスリランカ
そして教育に関しても基本無料のスリランカ
医学部も例に漏れず無料。
そこで発生するのは国立病院における医者の確保という問題。
無料で医療と学問を提供するには莫大な予算が必要。
医者の人件費なんて払ってられない。
しかしどこの国にも賢いというか機転の効く人は居るもので、
「無料で医学教育を受けたものは、国立病院で国民に奉仕する義務がある」
とでも言ったのだろう。
この国の医者は夕方の4時まで国立病院で働く人が多い。
そして、その後のアルバイトは自由。
つまり、私立の病院には夕方から先生が集まってくる。


患者は病院に行くと、まず最初に数多くの医者から自分の担当医を決めなければならない。
医者のレベルや肩書きによって値段に差があり、それを患者は自由意志で選択できる。
担当医を決めると予約代金を支払うが、その代金から一定額を病院が抜き取り、それが病院の主な収益となる。
予約を入れると時間と部屋番号を教えられ、診察となる。
診察を終え、検査をすることになると必要なのはまた支払い。
検査内容に応じた代金を支払い、検査を受け、その検査結果を持って再度診察。
また予約、支払い・・・。


なんとも面倒な事だ。
支払能力を提示しなければ医療を受けられない。
お金のない人は国立病院に。


順番を守れないスリランカ
検査にしても待っていると横入りの嵐。
外のベンチに座っていると、どんどん抜かされる。
仕方無いので検査室の中で待つが、それでも抜かされる。
検査する側も順番など関係なく、指示書を持ち込んだ人間から捌いて行く。
声の大きい者、主張した者が得をする嫌なシステム。


日本の銀行にあるような、番号札システムとか無いのかな?


明日そんな病院へ、血液検査に行ってきます。
肝臓の数値、良くなってると良いな。