CardではなくCurdのほうです。
水牛の乳を発酵させて作るヨーグルトだ。
Curdだと、普通に考えればチーズ製造時に酵素や酢を加えて固めた、
いわゆる「凝乳」の事を思い出すのが一般的かも知れないが、
スリランカやインドではヨーグルトのことを指す。
素焼きの器に入れられていて、底のほうをガリガリすると、
器ごと削れて不快な感じがするというシロモノだ。
これにキトゥルペニという椰子から作ったシロップをかけて食べます。
感覚としては、木綿豆腐のような硬さのプレーンヨーグルトに
ハチミツやメープルシロップをかけて食べるといった感じ。
昨日、そのカードを食べた。
直径20cmほどの素焼きの器にタップリと入ったカード。
もちろんペニもたっぷり回しかける。
それをスプーンで掬って、直接口に運ぶ。
「あ〜堪らない」
日本のヨーグルトとは違って、組織のハッキリした、
噛みごたえ食べごたえのあるヨーグルトなのだ。
もう一口。
唾液が溢れて上手くスプーンが口に運べない。
くそっ!!
なんだよ!!
一心不乱に食べたいのに、唾液が口からこぼれて来て、
スプーンを口に入れようとするのを邪魔する。
チクショウ!!
勘の良い人は、もう気付いていることであろう、この展開。
私が口にしていたのは、たっぷりのキトゥルペニではなくヨダレ。
抱えていたのは素焼きの器ではなく、枕。
そう、夢です。
日本に帰国して五週間が経過。
スリランカではあまり食べていなかったカードが
「今食べたいスリランカめし」として夢に出てきたことに
ちょっと意外な感じがした。
そしてヨダレでびしょ濡れになった枕を見て、
すこし涙が出た。