嫁姑問題

実際には嫁姑ではないんだけどね。


うちの奥さんは一人娘。
彼女の実のお母さんは、彼女が13歳の時に亡くなっている。
その後すぐに今のお母さんがやってきて、後妻に入ったわけだが、
さらにその後、彼女21歳の時にお父さんが他界。
そして29歳の今、日本人と結婚し、
まったく血縁関係の無い三人が同居しているという状況。


彼女とお母さんの間には、なんらかのわだかまりがあるらしく、
その関係性が、俺が来たことで表面化し始めた。


事の起こりは、奥さんの定期預金。
スリランカ金利が非常に良いので、小銭を定期にする機会が多い。
今回も、日本で言えば小遣い程度の金額を定期にするため、銀行へ行った。


そこで、彼女のお金をお母さんの名前で定期にしたり
(長期で口座を保持しているお母さんのほうが金利が良いので)、
12ヶ月や3ヶ月短期などをごちゃ混ぜにして定期にしているため、
現状でいくら定期にしているのか判然としないという事実が露呈。
なので、家に帰ってから証明書を確認することを奥さんに提案。
彼女は、それを忠実に行い、タンスの奥にあった証明書を引っ張りだす。


すると、お母さん登場。


母「あんた、私のお金をどうするつもり!!」
奥「お母さんのお金って・・・?私のお金だよ」
母「何言ってるの!!この家にあんたのお金なんて無いわよ!!」
奥「えっ?私がパートで稼いだお金だよ。
  それにお父さんが私に残してくれたお金もあるし・・・」
母「そんなのとっくに無いし、あってもそれは私のお金だよ!!」


そんなやり取りの間、事情を知らないワタクシは、
「なんか言い合いしてるし、このチャンスにタバコでも吸いに行くか」
と、こっそり家を抜け出し、一服。
帰ってくると、嫁が泣いている。


タバコがバレたのかと思ったよ。


まぁ、結果としてタバコのことなんかより深刻な問題が浮上したし、
どうも、困っちゃったなぁ。


聞くと、お父さんの残したお金は
お父さんの葬儀と家の改築に使ってしまったらしく、
現状は、ほぼゼロ。
家の権利は奥さんにあるらしいが、それに関してもお母さんは否定。
お父さんが無くなる前の二年ほどは、家の設備が気に食わないと言って
外に部屋を借りて住んでいたらしく、
亡くなったあとにトイレや外壁をキレイにして戻ってきたとのこと。
私の家なのだから(と、お母さんは主張)、
「あんた達は家賃を払いなさい」
「食事の材料にもお金がかかるから、その代金も出しなさい」
と言ってきた。


いや、別に良いよ。
その主張には疑問点もあるけれど、お金を払うことに関して拒否はしない。
っていうか、いままでにスリランカ人の平均年収の三年分くらいは渡したよ。
どこに行っちゃったの?そのお金は??
それに市場に買いに行く時は、俺が事前にお金渡してるでしょ?
お釣りも返してもらったこと無いよ。


奥さんには、
「別にお母さんが、そう言ってくるなら従ってもいい。
 ただ、その時はもうお母さんとは呼ばないよ。大家さんだね」
と、言っておいた。


何に怒っているのか知らないが、話を全く聞いてくれないので、
理解が進まない。


明日まで様子を見よう。
次回を乞うご期待。