お義母さん、さすがです

昨日の続きです。


葬儀の場から帰宅し、奥さんと二人で料理して御飯を食べる。
そうです、お義母さんは例の叔母さんの家に泊まるらしく、
昨日は夫婦水入らずでの食事と相成りました。


食後にのんびりとした時間。
だけれど、叔母さんの家での件があったので、
自然と会話はお義母さん関連の話題に・・・。


そこで聞いた幾つかのエピソード。
正直、今や我が親族でもあるお義母さんとその家族について、
こんなにも赤裸々に綴ってよいものか悩むのですが・・・。
まぁ、いいでしょう。


エピソード0
当時14歳の我が嫁。
前年に実の母を亡くしたばかりですが、お義母さんの出現で生活一変。
数々の家具を揃え始め(もちろんお父さんのお金です)、
ちょっと快適になったらしい。
その時はまだ子供なので素直に喜んだが、今思えば
これが、問題の始まり。


エピソード1
高校生になった嫁。
お義母さんの妹(叔母1)の長女・・・
あ、今まで姪っ子って思ってたけど、従妹か・・・。
まぁ、その従妹(当時10歳ぐらい)が嫁のヴァイオリンに目をつける。
このヴァイオリンはお父さんの親戚が買ってくれたものらしく、
値段はともかく、大切にしてたものらしい。
それを親戚なんだからいいでしょ、という事でお義母さんが貸し出し、
当たり前だが、子供のやることなので、
壊れ、ネズミに齧られ、薪にされて灰と化す。
怒った嫁は、返せ!!と要求。
もちろん返せるわけもなく、叔母1はミシンを代わりに寄越す。
そのミシンは、当時はまだ存命中だったお義母さんの母親のもの。
ということで、これは私のお母さんのものなんだから、
あなたには渡せないとなって、お義母さんが管理することに。
そう、ちょっと前に修理したシンガーミシンです。
そうか、じゃあ、あれはお義母さんのものじゃなくて嫁のもんか。


エピソード2
嫁が仕事で得たお金で買った、小さなラジオ。
それも、お義母さんの妹(叔母2)に勝手に渡し、
未だ戻ってこず・・・。
すでに8年ほど経過。
うーん、この話はなんだか切ないなぁ。
俺も昔はラジカセを宝物のように大事にして、
深夜放送とか聞いた世代だしね。
少ない小遣いで買った少年時代の俺と、少ない給料で買った年頃の嫁という
違いはあるけれど・・・。


エピソード3
うちの嫁さん、子供の頃はそれなりにお勉強ができたらしく、
シッシャッテにもパスしてスカラーシップを受けていたらしい。
その毎月受取るお金を、大事に貯金していたのだが・・・。
今は、いずこへ・・・?


エピソード4
叔母1の長男(つまり従弟ですね)。
我々の結婚式前日に電話してきて、何やらお義母さんと話している。
義母「あーその話しね。大丈夫だと思うけどちょっと待って娘に代わるから」
嫁「もしもし、どうしたの?」
従弟「10万ルピー貸して欲しいんだけど、旦那さんに聞いてくれない?」
嫁「・・・・はぁ?何言ってるの!?」
従弟「スリーウィル買いたいんだけど、頭金にしたくて」
嫁「・・・・旦那に直接聞きな!! 今代わるから!!」
従弟「あ、ちょちょっ・・・。いや、直接は必要ない。聞いてみてよ」
嫁「あんたに貸すお金は無いわよ!!」
・・・・。
知らなかったなぁ、この話は。
従弟もバカだけど、お義母さんもヤバイね。
10万ルピーも貸してくれるお人好しが居るなら、
俺にも紹介してくれよ。
なにが、大丈夫だと思うけど・・・だ!!


エピソード5
嫁の実のお母さんが遺してくれた金製品。
最近、見てないそうです。


エピソード6
これは、今日のことですが。
葬儀からスリーウィルで帰って来ました。
そのお金は何処から・・・?




小さいものから、びっくりするような話まで、
一日でブログにするには勿体無かったかな。
話題のないときのストックように取っておけば良かったか?


最後に、スリランカの文化では、
自分の母親のことを「アペ アンマー」と表現する。
これは「私達のお母さん」と言った意味。
自分だけの母親ではなく、兄弟にとっても母親なのだから
という意識から来るものだろう。
嫁さんは一人っ子なので、そういった感覚が薄いのかもしれないが、
自分と旦那(俺)の母親なので、
お義母さんの事を「アペ アンマー」と言う。
そして、実の母親のことは「マゲ アンマー」つまり「私のお母さん」。
14歳当時の嫁さんは、実の母親の話をすると、
お義母さんが嫌な顔をする・・・と気にして、
家では全くお母さんの話をしなかったそうだ。
その事が原因なのか、「マゲ アンマー」と言う時には、
例え俺と二人きりで居たとしても、声が小さくなる。
そして、今現在、我が家には「マゲ アンマー」の写真は飾られていない。





長くなった。
昨日は久しぶりに二人きりの時間が持てて、良い一日だったが、
みなさんは、どうでしたでしょうか?
面白半分で読み始めた、そこの貴方!!
最後に少しブルーな気持ちになったでしょ?
フッフッフッ、ダメですよ、人の苦労話を酒の肴にしちゃ!!
まぁ、ブログのネタにするのも、アレですが。


スターウォーズのように壮大なストーリーというわけには行きませんが、
まぁ、お好きなエピソードをレンタルして結構ですので、
ご家庭での会話のスパイスにでも使って下さい。


では、次回作を乞うご期待!!