なんだかなぁ〜

あ、別に阿藤快の真似をしているわけではなく、
本当に不思議な気分なので、つい口から出てしまったのです。


昨日に続いて、御近所さんの葬儀についてです。
今週末もコロンボにやって来た奥さん。
土曜日に講義があるとのことで、
今日の朝来て、夕方にとんぼ返りしていきました。
で、ついでにオフィスに寄ってくれたのですが、その時に聞いた話。


そのお宅には子供が三人いる。
30過ぎの長男と、20代後半の姉妹が2人で、計三人。
遺体の損傷が激しかったことも有り、検死を行ったそうなのですが、
その遺体を見た娘二人は
「うちのお母さんはこんなに汚くない。
 気持ち悪いから、こんな死体は家に運び込まないで」
と言って、家で葬儀を行うことを拒否したそうだ。


なんだかなぁ〜って思うでしょ?
結局は長男が説得して、家でやったらしいけどね。




で、スリランカの葬儀では・・・あ、田舎ではね、都会のことは知らない。
まぁ、その田舎では葬儀があると隣組みたいな人たちが集まって、
色々と世話を焼くわけです。
家族は何もしなくて良いようになっているので、
親族は純粋に悲しみに浸ることが出来ます。
うちの奥さんも料理の手伝いに行ったらしいのですが、
その時、ハールメッソという煮干しみたいな小魚のカレーを出したらしい。


ちょっと引くよね。
まず、動物性のものを出すことに違和感があるのだけれど、
田舎の生臭坊主だと、葬儀時の料理を指定してくることもあったりして、
それが動物性の食事であることも正直あると言えばある。

でもねぇ、川で亡くなった遺体を前に小魚のカレーかぁ・・・と、
奥さんに言うと、


「ハールメッソなんて別にどうでも良いのよ。
 私達が料理している隣で、あの家の親戚たちが持ち込んだ食材、
 何だと思う?

 


 50cmぐらいの大きな魚よ。


 ニゴンボから取り寄せたんだって・・・」




なんだかなぁ〜って思ったでしょ?





配慮が足りないのはスリランカ人の常だし、
逆にそのことを気にするほど繊細な人たちが相手でもない。
お互いのレベルが一致しているので問題はあまりないのだろう。


見栄っ張りな、というか外面を取り繕うのもランカ人の標準装備なので、
これも別にどうでもいい。


ただ言えるのは、葬儀に出ないで良かったなぁって事。
行き場のないフラストレーションで爆発してたかも。