会議室でも事件は起きる

少し前に話題にした問題ですが、未だにくすぶっており、いい加減イライラするので、家族会議で決着をつけることになった。
でないと、朝からお義母さんのむくれた顔を見ることになるし、なんか家にいても楽しくないというかリラックス出来ない。


ご存知のように禁煙中のワタクシは、「家から一歩も出ない」というのをその基本戦略に据えており、家の居心地が悪いというのは、その作戦の成否に関わる重大事。とはいうものの、自ら進んで会議の開催を狙ったわけでは、もちろん無い。お義母さんの失態に対して、奥さんの攻め方がえげつなくなってきたので、そろそろ落とし所を決めないと修復が効かなくなるぞ、と思ったからです。


「ちょっと二人来てくれる?」モテ男気取りのブサメンが、女子二人を呼び出す感覚ですかね。すごく嫌そうに部屋から出てきた。「なに、このブサメン。もしかして私に告ろうとかしちゃってないでしょうね?」という不安が顔中に見て取れる。だがそんな事は意に介さないのがブサメンのブサメンたる所以。


お義母さんと、奥さんのお互いの要望を伺う。お義母さんは一言「何もない」。奥さんは反対に、山ほどの要望。その要望の中に、文句やら非難声明やらをぶち込んでくる。最近この傾向が目立つ。他人への攻撃がキツイのだ。なので奥さんの発言の後に言いました。「今聞いたのは、リクエストです。文句ではありません」。いやぁ、場の空気が一気に引き締まったね。奥さんとしてみれば、自分の仲間だと思っていたワタクシに厳しいことを言われて、びっくりって感じかな。で、その要望をすりあわせていくわけだけど、非現実的な要望ばかりで、いきなりですが全部却下。ワタクシの要求だけを双方に突きつけました。


「いまのこの状態は、普通の家族ですか?朝一の挨拶もせず、お互い不機嫌な顔。必要な連絡事項も伝えず、話し合いもせず、お互いの勝手な憶測ばかり。まず、奥さん。文句多すぎ。人の悪いところばかり探さないで良いところを見て下さい。あと、発言する前に『この一言、今必要かな』とか『コレ言ったら怒るかな』とか考えて下さい。お義母さんは娘にムカつくこと言われるかもしれないけど、仕方ないよね。しばらくは我慢するしか無いよ。だって嘘ついたんだし、娘が怒った理由もわかるでしょ?ちょっと我慢して、娘からの信用を取り戻して下さい。あと、ふたりとも相手を拒否しすぎ。もう少し歩み寄って、相手の話を聞くこと。ほら、そうやって人の話に割り込む!!文句言わない!!良い?俺、マジでイライラしてるからね。こんなアホみたいなことで、二人を叱りたくないんだから。先月まで楽しくやってたでしょ?楽しくやっていた裏で、お義母さんが不誠実なことをした。そこが引き金。だからお義母さんはしばらく我慢。奥さんは、もう少し人に優しく。以上。」


これで終わると思ってたのですが、此処からが長かった。まぁ、言い訳やら否定やらのオンパレード。奥さんが文句を言うと、それを遮って反論するお義母さん。ウソを言うなと切り返す奥さん。ウソじゃない、この娘は・・・とお義母さん。その不毛なやりとりをしばらく見てました。
「卿らの討議も、長いわりに、なかなか結論がでないようだな」と脳内オーベルシュタインが語りかけ始めたので、一旦ストップ。


結局、丸く収まったかどうかは置いておいて、終了したのは二時間後。最後に「いまこの状態は、・・・」と、さっきの自分の発言を丸々繰り返して終えた。こんなもんです。


血縁関係のない三名が演じる家族。すくなくとも悲劇にはしたくない。今はどちらかと言うと喜劇に近いけれど、チャップリンに言わせれば両者に違いはなく、カメラワークによる差らしい。近くで見れば悲劇、距離を取れば喜劇。自分的には、どこか俯瞰で見てる感覚があるから喜劇に感じるのかもしれない。二人の発言にイライラはするけど、感情を動かされないというかね。


長文失礼しました。