ペラヘラ

今はキャンディのペラヘラ時期です。


ペラヘラ。
簡単に説明しますと、シンハラ語で行列とか行進とかそういった意味があって、スリランカ各地で行われる祭りですがキャンディのエサラ・ペラヘラは規模が特に大きくて有名。象の行進とかファイヤーダンス的なものとか、それはそれでとても華やかで良いもんです。
エサラというのはシンハラ語で8月を表す言葉。日本で言う葉月にあたります。月の満ち欠けが基準の太陰暦です。
そのエサラですが、今年は太陽暦とずれていて7/31に満月となりました。
ペラヘラは、その月の新月から次の満月までの二週間で行われるので、今年で言えば8/14から8/29まで。
今日ぐらいから大いに盛り上がって行くわけです。
元々はヒンディーのお祭りだったものが仏教に取り込まれていき、キャンディでは仏歯と結びついたため、仏教色が強いと考えられ勝ちですがそんなことは無いのです。
この時期、とくに旅行者は注意しないといけない。
せっかくだからペラヘラを見たいなどと血迷ってしまうと、時間的なロスは覚悟しないとならない。渋滞が凄いのです。
普段キャンディから家まで帰るのに一時間ほど掛かるのですが、本日は一時間半。そのうち、キャンディを脱出するのに一時間です。
キャンディに向かうなら兎も角、出る方も渋滞なのかと訝る人のために、説明しよう。


キャンディとコロンボ方面をつなぐ幹線道路は2つ有る。新道と旧道。新道は片側二車線で路肩も広めなので走行自体に問題はない。旧道は片側一車線で路肩が殆ど無く、路駐してる車があるとそれだけで後ろが詰まる。バスはその旧道を走るわけです。
ペラヘラを見るためにキャンディ中心部へ向かうクルマたちは勿論普通に渋滞。そこで無理な追い越しをするために反対車線へ飛び出した車は、そのままの状態でスタック。キャンディから出ようとしている車を巻き込んで身動きの取れない状態に陥る。コレが時間ロスの原因その一。
その二は、この時期にあわせてキャンディの周辺で行われるカーニバルと言われる移動遊園地の存在。ゲタンべ(キャンディの玄関に位置する地域)で行われているため、そこで再度渋滞。
そして原因その三。
そのゲタンべで、なんと新道と旧道が合流するという素晴らしい道路設計なため、新道からの車も渋滞不可避。
そして最後。
ペラヘラ期間中はキャンディの市内では飲酒は厳禁。酒類売店やバーは閉められます。飲めないとなるといつも以上に飲みたくなるのが人間の悲しい性。飲兵衛さんはピリマタラーワまで遠征して、販売店の周辺に車やウィールを停めて購入したり、はたまた飲んだり。大きな駐車場をもつ販売店でも、数十台のウィールで埋め尽くされ、道路にはみ出す。


以上、旅行者の方々は覚悟の上で決めて下さい。
待ち時間も相当長いですし、
「まぁ酒でも飲んで待ってればいいや」なんて出来ないので注意です。


早く終わってくれというのが私の本音です。