本末の転倒

11月の末日ということで、今のプロジェクトから離れていく人が居ました。
CADのオペレーターさんです。


スリランカの習慣なのでしょう。
旅立つ本人が、ケーキや、ちょっとしたお菓子なんかを振る舞います。
感謝の気持ちを表すというのが本来の意味だと思うのですが、本末転倒なことが起きました。


お昼間近になった頃、CADオペさんが日本人専門家さんのところにやってきて、
「ケーキを買いに行きたいのですが、車を使ってもいいですか?」
と聞きに来た。
快く許可を出す専門家さん。
ただ、私は「あれ?」と思った。
今から街まで出掛けて行って、帰ってくるの何時?
専門家さんは外にランチに行くのに、車は?


案の定、ランチに行くのに車がなくて、あれこれ遣り繰りして車を手配してました。


で、CADオペさんが帰ってきたのは13時30分。
それからしっかりと昼食の時間は休憩するのですから、流石です。




実は、CADの作業自体は終わっておらず、もう一人のCADオペさんが残りの作業をすることになっている。
感謝の意を表すなら、最終日に2時間近く掛けてケーキを買いに行くよりは、作業を頑張ってくれたほうが嬉しいと思うんですが。


感謝の意を表す→ケーキ だったものが、いつの間にかケーキを振る舞う行為だけが独り歩きしてしまっているのだ。


世の中にはこうしたことが良く有る。
この前奥さんに言われたのは、
「夜は掃き掃除をした後のゴミを外に掃き出すのは良くない」という迷信的な奴。


なので、掃き掃除をしても部屋の片隅に溜めておく。


これを聞いた時に思ったのは、
1.本来は掃き掃除は朝する
2.朝忙しくて出来ず、夜に掃除した人が居て、それを誰かが咎め
3.「夜に掃き掃除するもんじゃない」
4.それでも何もしないよりはましなのですが、
5.夜もやらなくなる
6.夜やらない言い訳に「夜に掃き掃除するもんじゃない」を使うが、
7.「夜は掃き掃除をした後のゴミを外に掃き出すのは良くない」に変化した。

こんな事を考えた。


で、奥さんに聞いてみたら、
「昔は暗かったし、掃き集めたゴミの中に大事なものがあっても見えないから、じゃない?」
と言われた。


うん、まぁそうですね。
シンプルで解りやすいです。
多分そうですわ。
いろいろ捏ね繰り回して、もっともらしい作り話をしましたが、恐らく貴女が正解です。




今日はものすごい雨で、どうやら外に出掛けて降られてしまったらしい奥さん。
体調が悪くなったので、明日はお弁当無しにしました。
ゆっくりして下さい。