SQCDの四番目について

我々の本業ではないのですが、ちょっとした商品を日本に販売しようと計画している。


生産者から商品を受け取って、別の販売業者に納品するだけ。
言わば、右から左への転売で手数料を取る仕事。
なので、ほとんど利益は取っていない。


その生産者に8個の商品見本を作ってもらったのが1月の話。
そのなかで品質と価格で折り合いが付きそうなものが3個。
あらたにその三種類の商品に対して、それぞれ7個づつのサンプルを作ってもらうことになった。
それを頼んだのが先週の土曜日。
「月曜日には持ってきます」


そう言った生産者が、未だ来ない。


私としましてもスリランカに六年ほど滞在しておりますので、この種の約束は有って無いようなものだと言うことは理解しております。
なので、受け渡し先である担当者さんには、「早ければ火曜日、恐らく水曜日あたりには・・・」と、二日間の余裕を作って伝えました。
生産者の言った納期の倍です。


火曜日。
生産者の宣言した納期を過ぎているので一応電話してみる。


「体調を崩していたので、明日には持って行きます」


ほれ見たことか。


私の想像したとおり、無理な納期を設定した挙句に「できてません」という結果。
でもこの段階ではまだ取引先に対しては納期の範囲内なので、問題なし。




水曜日。
納期を延長した挙句、手ぶらで事務所にやってきた生産者。
「機械が壊れて修理に時間が掛かった。明日には出来ます。いや、金曜日の朝には」


遅れるのは仕方ない。
ただ連絡はしっかり寄越せ。
先方にも納期を伝えてあるんだから、遅くなるなら連絡しないとならない。
いい年したオッサンに説教する気持ちも考えて欲しいもんだ。




木曜日。
音沙汰無し。




本日、金曜日。
音沙汰無し。


どうしたんでしょうか?


明日の朝一番で電話しますけど、諦めたほうが良いのでしょうか?
採用になれば、最低でも月に5000個のオーダーが入る予定です。
なのに、サンプルの21個を生産するのに一週間掛かっているようでは、先が思いやられます。
これが我々の本業なら仕方ない。
新しいサプライヤーとの付き合い始めなんて、こんなもんでしょう。
徐々に教育して行くしか無い。
でも、今回のは違うからなぁ。
ちょっとした小遣いぐらいの利益のために、ここまで手取り足取り面倒を見なければならないとしたら、本末転倒。


そりゃ、もう少し下請け叩きして利益とっても良いんですけど、それでも小遣いの域は出ませんし、下請けさんが喜んで仕事やってくれるぐらいには儲けてもらわないと、そのうち品質が下がるのは目に見えてるので。


中間管理職的な悩みです。